「彼と組むことは悪夢にもなり得る」 王者フェルスタッペンがチームメイトを窮地に追い込むメカニズムを専門メディアが解説! ローソンの前途は?
2025年のF1世界選手権、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとリアム・ローソンのドライバーラインアップで、前者のドライバーチャンピオンシップ5連覇、そしてコンストラクターズタイトルの奪還を狙う。 【画像】米女子プロレーサー、リンジー・ブルワーのインスタ投稿を一挙お届け! 4シーズン在籍したベテランのセルジオ・ペレスから絶対王者のチームメイトの座を受け継いだのは、ここまでフルシーズンでのF1参戦がなく、参戦レース数が11という22歳の若きニュージーランド人ドライバー。この抜擢には賛否両論が渦巻いているが、2023年までアルファタウリ(現レーシングブルズ)を率いたフランツ・トストが「絶対にマックスに挑戦しようとしてはならない」とアドバイスしたことが話題となっている。 これには多くの人々が同意する。英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は、「マックスが意図せずチームメイトを破壊してしまう理由」と題した記事において、「ローソンにとって、レッドブルへの昇格は一生に一度のチャンスと映るだろう。それは間違いではない。わずか11戦の経験でF1トップチームのシートを得ることは、夢のような話だ。しかしフェルスタッペンと組むことは、悪夢にもなり得る」と指摘する。 「(かつてレッドブルに在籍した)ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、そしてペレスは皆、フェルスタッペンの能力と直接比較されることで自信を損なわれ、それが悪循環を生み、結果として自身の欠点をさらに大きく見せてしまった。カルロス・サインツやダニエル・リカルドら健闘したチームメイトもいたが、ローソンが挑もうとしているのは、おそらくF1で最も厳しい役割である」 要するに、フェルスタッペンがいかに図抜けた能力を有しているかということだが、果たして彼が最も優れているのは何か? この疑問について同メディアは「低速コーナー進入時の感覚の鋭さ」を挙げ、チーム代表であるクリスチャン・ホーナーの「高速コーナーではガスリーがマックスと同等かそれ以上に速かったこともあるが、ブレーキングから低速コーナーへの進入にかけてのマックスは、リアが多少緩んでいても全く動揺しない自信と能力で、他のドライバーと大きく異なる」とのコメントを紹介した。 「彼はまるでオートバイレーサーのような感覚で、グリップの限界に近い状態でもコーナーに進入することができる。リアが動いたとしても、彼にとっては問題にはならない。彼が求めるのは非常に応答性の高いフロントであり、リアは自在に制御することができるからだ」 同メディアは、「フェルスタッペンのスキルは、レッドブルの空力開発の方向性に影響を与えている。ただし、彼の特定のスキルに合わせて、車のコンセプトを意図的に調整しているわけではない。むしろ、彼が特定の方向性でラップタイムを引き出したことにより、チームがその方向に進んだのだ」と指摘する。
【関連記事】
- ローソンが代役参戦からリザーブに戻った約1年間の苦悩を明かす「一歩下がって見ていると...それは本当に大変だった」
- 「すでに代替候補を決めている」角田裕毅ではなく“17歳の新星”にレッドブル重鎮が期待と海外メディア「VCARBのシートを獲得するのは当然」
- 2026年の角田裕毅のレッドブル昇格&宮田莉朋のF1デビューを海外メディアが予想「ローソンは苦戦するだろう」「日本でローソンを破り高い評価を受けている」
- キャリア3年目での飛躍が期待されるO・ピアストリ トップドライバーとしての新シーズンに大きな自信「多くのツールを持っていると感じる」
- レーシングブルズのコンビは“最下位”と英メディア 角田裕毅は「他のナンバーワンドライバーと比べて最弱」「ハジャーの未熟さを補う実力は無い」と冷評