【ロータリーが450台も集結】26回目の『SEVENSTOCK』 アメリカのロータリーファンは想像以上にアツかった!
最初は数十台の集まりから最大で600台
――セブンストックは大きなイベントに成長しましたね。 「はい。一番多い時で600台、今年は450台でした。この10年間の参加台数はだいたい400台前後です。また米国マツダとの提携も始まって2010年までは米国マツダ本社の駐車場で開催されていましたが、参加台数が余りにも増え過ぎたことで、以降はロサンゼルス近郊のサーキットなどで開催されています。 今年の来場者は5000人前後だと思われますが、近年は海外からの来場者も増えていますね。毎年10ヵ国以上から訪れています」 ――SEVENSTOCKの参加(車両展示)ルールは? 「ルールはとても簡単です。ロータリーエンジン車であること。それから、洗車をして来てください(笑)。それだけです。車両展示の方は1台あたり40ドルで、これには1名分の参加費も含まれています。ギャラリーは1名あたり25ドルです」 ――SEVENSTOCKの魅力はたくさんありますが、一番の魅力は? 「最大の魅力はロータリーエンジン車が一堂に会することですが、RX7以前のヴィンテージクラシックカーが見られるのもSEVENSTOCKの大きな魅力のひとつです。これらの車両は現在では非常に希少ですが、南カリフォルニアでは特に人気があり多くの方々がオーナーになりたいと希望しています。 マツダとマツダ・モータースポーツがヒストリックレースカーとともに公式参加することも大きな魅力ですね。また、SEVENSTOCKのラッフル(抽選会)も、今ではとても有名なイベントとなっています」
日本からもレジェンドたちが多数参加!
――日本から参加するREオーナーもいますか? 「はい! 何年も前からたくさんのレジェンドに参加いただいています。星野レーシング(ガレージ・スターフィールド)やコスモスポーツクラブ・オブ・ジャパンの仲間たち。雨宮勇美さん(RE雨宮)、中村英史さん(ナイトスポーツ)、川戸泰介さん(TCP-Magic)など、有名なロータリーチューナーにも参加していただいています。 現マツダ社長の毛籠勝弘さんや、執行役員の梅下隆一さんなどマツダ幹部も多数参加されていますし、マツダ広報を引退し、レース監督を務める小早川『コビー』隆治さんは20年以上にわたってセSEVENSTOCKをサポートしてくれています。盟友の山本修弘さん(NDロードスター開発主査)や現マツダデザインチーフの前田育男さんをはじめ、片渕昇さん(RX-8開発主査)、現MZRacingボスで元マツダ広報の三浦正人さんなど、マツダの友人も何度か参加してくれました。 現役のマツダジャパンのデザイナーやエンジニアも多数参加してくれています。また、RE開発に大きく貢献した『ロータリー四十七士』を過去に招待したことは私たちの誇りです」 ――SEVENSTOCKに参加するRE車は古い車両がとても多いのですが、アメリカでRE車の部品を手に入れるのは難しいですか? 「確かにパーツの入手は難しくなってきてはいますが、北米は旧REマツダの最大のマーケットでしたから、部品も中古車もたくさん残っています。米国とカナダにはまだ部品の再販業者がいくつかありますが、古典的なオリジナルの『ロータリーエンジン』に関する部品は、現在では見つけるのが非常に難しくなっています」 ――日本のマツダとRE車ファンにメッセージをお願いします。 「エキゾチックなヴァンケルとRXの全車両をサポートし続けてくれている日本のロータリーエンジン愛好家とサポーターに感謝したい。私たちは世界中のローターヘッズの家族です! ロータリーの信念を守り続けてください!」