6月の米CPIは前月比でマイナス──ビットコインは5万9000ドルを突破
材料探しが続く
ビットコインは、第1四半期後半に史上最高値となる7万3500ドル超まで急騰して以来、過去数週間にわたってかなりの圧力にさらされてきた。第2四半期には、アメリカで上場している現物ETF(上場投資信託)への流入が鈍化し、時にはかなりの純流出さえ見られた。その後、6月下旬から7月上旬にかけて、政府が保有する暗号資産(仮想通貨)の売却と閉鎖された暗号資産取引所マウントゴックス(Mt. Gox)が行った暗号資産の返還による供給の急増により、価格は一時5万4000ドルを下回り、過去最高値を27%近く下回った。 他の競合するリスク資産、つまり米株が夏を通じて上昇し続けていることを考えると、ビットコインの急落は強気派にとってますます苛立たしいものとなるかもしれない。ちょうど前日、S&P500とナスダックは7日連続の上昇を達成し、どちらも史上最高値を更新した。 今回のCPI発表の直後、9月利下げの可能性は87%に上昇し、11月のFRB会合までに2回以上の利下げが行われる可能性は50%近くに跳ね上がった。これに伴って、ドルインデックスは1%近く下落している。この動きはドルインデックスとしては非常に大きい。これがビットコインの上昇を再開する材料となるかどうかはまだ分からない。 |翻訳・編集:林理南|画像:Shutterstcok|原文:U.S. Inflation Was Negative in June; Bitcoin Jumps Above $59K
CoinDesk Japan 編集部