東京ベイエリアに浮かぶ「UFOみたい」な円盤 昭和の生活を残す姿、取り壊しの予定も いつ?都の計画は
2032年度までに団地が建て替え
昭和期の団地の生活の名残りである給水塔ですが、現在は取り壊しが予定されています。これは、都営辰巳一丁目団地全体が、2013年度から建て替えの最中だからです。 老朽化や、耐震性が不十分であること、住民の高齢化が進む一方でエレベーターがない棟もあることが理由です。 87棟を17棟(現時点の予定)に、5階建を14階建にするなどして、集約化・高層化します。整理される敷地は公園や保育施設、高齢者施設等のために活用するということでした。 当初、4期14年で2027年に完成予定でしたが、入札不調による工事着手の遅延、および新型コロナウイルス感染症の影響による工事の一時中止があり、現在は第3期の工事中です。工事終了予定は2032年度に変更されました。2017年度に第一期の工事が完了し、居住者は順次、移転(引っ越し)しているということです。 あわせて、給水塔も1基は2014年に取り壊され、残り2基も2014~15年に塗り替えられました。今後、順次、建て替えを進めていく中で、「いずれは取り壊しになる」そう。新しい団地の給水方式は、給水塔を必要としないポンプで圧力をかけて給水する方式であるためです。 遅くとも工事終了の2032年度までには取り壊される給水塔。辰巳のある東京のベイエリアを訪れた際には、その姿を景色の中に探してみてはいかがでしょうか。