まさに迷走…。J1、シーズン中の監督交代数ワーストクラブ6選。直近10シーズンで最も変えているのは?
FC東京
直近10シーズンの途中監督交代数:4回 現在J1リーグで10位に位置しているFC東京は、直近10シーズンでシーズン途中の監督交代が4回行われている。 ランコ・ポポヴィッチの後任として迎えたマッシモ・フィッカデンティ体制が2014年から2シーズン続いたあと、FC東京は城福浩が監督に復帰した。しかし、2016シーズンのJ1リーグ・ファーストステージを9位で終えると、セカンドステージも出遅れ、7月に解任が決定し、篠田善之がコーチから昇格して後任を任された。翌年、篠田体制では成績が振るわず苦しみ、9月に退任することとなり、安間貴義が暫定指揮官に就任した。 2018シーズンからは長谷川健太が監督になった。前シーズンを13位で終えたFC東京は、このシーズンを6位で終え、2019シーズンは久保建英の台頭もあって優勝を狙える位置に付けたが、この若き主力が移籍したあとは急激に失速して2位フィニッシュだった。長谷川体制は2021シーズンまで続いたが、シーズン終盤の横浜F・マリノス戦で0-8という衝撃的な敗戦をした後で監督が辞任し、森下申一が後を引き継いでいる。 2022シーズンからはアルビレックス新潟で指揮官を務めていたアルベル・プッチ・オルトネダを招へい。2022シーズンはJリーグで6位になったが、翌2023シーズンは低迷し、6月に退任が決定。安間貴義が暫定指揮官としてチームを率いたあと、ピーター・クラモフスキーを後任に迎えた。 アルベル体制では公式戦65試合を戦い、1試合平均獲得勝ち点は1.32となっている。クラモフスキー体制ではここまで56試合でプレーして1試合平均1.38という状況だ。成績ではそれほど大きな変化はないが、クラモフスキー体制はこれからさらに進化していくだろうか。
浦和レッズ
直近10シーズンの途中監督交代数:4回 2024シーズンの途中に監督交代があった浦和レッズは、2015~2024シーズンにおいてシーズン途中の監督交代が4回あった。 2014シーズンの浦和といえば、2012シーズンに始まったミハイロ・ペトロヴィッチの長期政権の真っ只中で、2016シーズンにはJ1で最多勝ち点を獲得した。ただ、明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップの決勝で鹿島アントラーズに敗れて、優勝は逃している。 監督交代が続いたのは、その後の2017シーズンからだ。チームの不振が影響して7月にペトロヴィッチが退任して堀孝史が後任になった。その堀体制で2018シーズンは序盤に不調に陥ると、大槻毅が暫定監督を務め、4月中旬からはオズワルド・オリヴェイラが正式に監督に就任した。オリヴェイラ体制で立て直して天皇杯優勝を果たしたが、2019シーズンは出遅れてしまい、5月に契約解除となって再び大槻にバトンタッチ。3年連続のシーズン途中監督交代となった。 近年監督交代が多い浦和だが、その後はシーズンが変わるタイミングで指揮官をかえており、大槻のあとは、リカルド・ロドリゲス、マチェイ・スコルジャ、そして今シーズンのペア=マティアス・ヘグモと、比較的短い期間で監督がかわっている。 Jリーグでタイトルを手にした時期には、ギド・ブッフバルトやペトロヴィッチといった長期政権を築いた監督が指揮を執っていた浦和。2022年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝したスコルジャのもとで、浦和は再び黄金期を迎えることができるだろうか。
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