【中学受験2025】依然続く大学附属校人気、大阪では私立高校無償化の影響…浜学園
関西エリアの最新受験動向と直前期に役立つアドバイス、子供にベストを尽くしてもらうための親の心構えについて、浜学園の松本茂学園長に話を聞いた。
併願校の選び方に変化が
--まず、直前期の現況をどのように見ているかお聞かせください。
今年の受験生は、新型コロナウイルス感染症拡大防止を目的に行われていた一斉休校や分散登校が落ち着いたころに塾通いがスタートし、本格的に受験勉強を始めた学年です。学校側も、コロナ禍を経てオンライン説明会やSNSを使った広報活動に力を入れるようになり、従来のような足を運んでの説明会や学校見学に加えて、より多くの学校について深く知ることができるようになりました。以前は、6年生の保護者面談時に私どもがあげた学校名に対して「こんな学校があるなんて知らなかった」という親御さんも少なくありませんでしたが、近ごろは保護者も学校側からの情報を積極的に集めてしっかりと研究している印象です。そのぶん、併願校を絞り込んでいく段階でも慌てず、志望校に向けた対策やお子さん自身のケアにしっかり臨まれている方が多いように感じています。
2025年度の入試は1月18日からスタートします。終盤に大阪教育大附属の入試がありますが、ほとんどの受験生が1月18、19、20日の3日間で合格を手にすることを想定し動いていると思います。短期決戦が求められるなかで、第一志望は強気で受けに行くけれど、併願校は通学のしやすさや実際の成績などを考慮しながら、いろいろ研究したなかから魅力を感じた学校を組み込んでいくケースが多く見受けられます。上位校の人気や志望動向については大きな変化はないものの、併願先として後期日程やB日程といった入試回の設定がある学校により人気が集まるという傾向が見られるのが特徴的です。