なぜ他人の不幸を喜ぶのか…?「妬まれやすい人」が知っておきたい心理学テクニック 苦手な人の対処法も
わざと失敗を演出すればいい
また話は変わりますが、シャーデンフロイデ現象をうまく利用して、相手に好印象を抱かせることもできます。 私たちは、他の人の不幸を喜ぶわけですから、相手の前でわざと失敗したり、ドジな姿を演出したりしてみるのです。 普段、ものすごく仕事ができるとか、一流大学卒であるとか、実家がお金持ちであるとか、ものすごく顔だちが整っているとか、他の人からうらやましがられたり、嫉妬されたりする可能性の高い人は、あえてドジなことをしてみてください。寝ぐせをつけたまま出社したり、何もないところで転んだりしてみせるのです。 それを見た人たちは、シャーデンフロイデ現象が起き、「ドジだなあ」と笑いながら、とてもうれしい気分になるでしょう。 他の人に嫉妬されそうな人は、あえてドジな姿を見せて、相手にポジティブな感情をプレゼントしてあげましょう。そういうところで釣り合いをとるようにすると、人に嫌われることもありません。 ドジな演出をするのも、けっこう難しいとは思いますが、妬まれて足を引っ張られないようにするためには、そういう演出もときにはよいと思います。
苦手な人とうまく付き合うコツは…
仕事だから、と割り切ったり、表面的にうまくつきあえても、本音を言えば、 「どうも生理的に苦手だ」 「あの人とは肌が合わない」 「できるだけ口をききたくない」 そんなふうに感じる相手が、みなさんにも1人や2人はいると思うのですが、そういう人から逃げ回ろうとするのではなく、あえて相手の懐に飛び込んでいくことをおススメします。 苦手だから、とその人を敬遠していたら、いつまでも苦手意識は消えてくれません。それならいっそのこと、勇気を出して相手の懐に飛び込んだほうがよい結果を生む可能性が高いのです。 カリフォルニア大学バークレー校のエリザベス・ペイジ=ゴールドは、自分と人種の異なる人とペアをつくらせ、3回のミーティングをしてもらいました。ミーティングでは、毎回違う質問リストが渡され、そのリストを見ながら交互に相手に質問をし、その話題でおしゃべりしてもらいました。 ミーティングを行う前、参加者たちは人種の違う人と会うことにストレスを感じていたのですが、さすがに3回も会うと慣れてくるのか、ストレスを感じなくなり、ストレスホルモンであるコルチゾールの量もどんどん減ることがわかりました。