強肩強打の308億円男コレアの電撃補強を画策か ドジャースのトレード戦略を米指摘「多くの犠牲を払う必要はない」
ワールドシリーズ連覇に向けた“銀河系軍団”の強化はつつがなく進んでいる。 現地時間11月30日には、今オフのFA市場で目玉とされたブレイク・スネルと6200万ドル(約94億円)の後払いを含む5年総額1億8200万ドル(約276億6000万円)の大型契約を締結。山本由伸やタイラー・グラスノー、そして大谷翔平が入る先発ローテーションをより強固なものとした。 【動画】大谷翔平の”神対応”にコレア妹も感涙!地元放送局が伝えた対面の様子をチェック いわゆる札束攻勢で大物投手を口説いたドジャースは、打線の強化にも余念がないと見られている。すでにFAとなったテオスカー・ヘルナンデスとの再契約や、攻撃的遊撃手であるウィリー・アダメスとの大型契約が囁かれている。 そんな中で、思わぬトレードの噂が一部で話題となった。現地時間12月1日に元メッツのカルロス・バイエガ氏が、ツインズに所属するカルロス・コレアにドジャースが関心を示し、「欲している」と伝えたのだ。 コレアは現球界で屈指のカリスマを誇る名手だ。昨年1月には一度オプトアウト権を行使したツインズと、最大4年の契約延長オプションが付帯した6年総額2億ドル(約308億円)で再契約。24年シーズンは、足首の故障もあって86試合の出場にとどまったが、打率.310、OPS.905、14本塁打とまずまずの成績を残していた。 強肩強打の遊撃手は、たしかにドジャースの補強ポイントである「打線の中軸を担える右打者」にも合致する。中南米の野球事情にも精通するバイエガ氏の情報を発信した米専門サイト『Dodgers Way』は「ボビー・ミラーとエドガルド・エンリケスと引き換えにすれば獲得できるのではないか」と指摘。若手有望株の投手たちとのトレードが妥当という見解を示した。 ちなみにコレアとツインズの複数年契約にはトレード拒否権も付帯する。そのためトレードは本人の決断次第という状況ではある。この背景を伝えた米メディア『Sporting News』も「カルロス・コレアが今冬にどこかに行くとすれば、それはタイトルを欲する彼自身がそこへ行きたいからだろう。ドジャース? 容易に想像できる」と電撃移籍が成立する可能性が小さくないとしている。 「地元のスポーツ局との結びつきもなくなった今、ツインズがコレアを移籍させるのは給与削減以外の何物でもない。ここで売りに出せば、今後4シーズンで毎年3000万ドル以上の給与を彼に支払う必要がなくなる。結局、ショートの攻撃的なオプションを探しているドジャースは、コレア獲得のためにそれほど多くの犠牲を払う必要はないかもしれない」 ありとあらゆる手を尽くし、弱点を穴埋めしているドジャース。攻守で違いを生み出せるコレアが加われば、鬼に金棒。球史に残るタレント軍団が完成するが、果たして……。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]