男性客「あなたは繊細すぎるんだよ」→バカにされた女性芸人の「返し」がスカッとする!
「夫には、敏感すぎると言われ、妹には、個人的に受け止めすぎだと言われました」 ● 男性客に「あなたは繊細すぎるんだよ」と バカにされた女性コメディアンの返しは? エマは新しいキャリアに疑念を持ちながら、耐え続けました。そして、あることが起こりました。エマがスタンドアップ・コメディ番組『ナネット』を観ていたときのことです。コメディアンであるハンナ・ギャズビーのところへ、ある男性の観客が舞台の後にやってきて、扱ったテーマについて議論を始めました。 議論が白熱するなか、ハンナは粘り続け、男性は憤慨して「あなたは繊細すぎるんだよ」と切り返したのです。これを観たエマは、ああ、私がしょっちゅう言われることだ、と思いました。ところがハンナは、繊細であることは自分の一部であり、人間である証拠だと丁寧に説明を始めたのです。 「なぜ鈍感を目指す必要が?私はたまたま、繊細であることが自分の強みだと知っています。そのおかげで、人生の難所を切り抜けてこれました。だから、繊細になるのをやめなさいと誰かに言われても、オナラに説教される鼻のようなもので、へっちゃらなんです」
これを聞いた瞬間、エマはすべてに合点がいきました。自分の〈一番の強み〉は〈与える力〉だと気づいたのです。「これほど繊細でなければ、特別支援学級の教師に必要とされる思いやりが持てなかった。これが私の〈一番の強み〉なんです」。 エマは長年、過敏なのが悪いことのように言われてきたけれど、それこそが自分の最高の長所だと気づきました。他の人にはできないレベルで人の気持ちを察して共感することができる。それは、優れた教師や指導者にふさわしい資質です。 また、自分が「すぐに辞める人」ではないことにも気づきました。エマは〈楽観の力〉の持ち主で、自分にとって健康的ではないことにも順応でき、手放すこともできるのです。エマは、経験を積むことが最善の道につながるというポジティブな影響に注目しました。 エマは、自分の強みというレンズを通して自分の物語を再構築し、実力を発揮しました。自分を特別な存在にしている特徴について申し訳なく思ったり自己弁護したりする代わりに、強みとして認識して自分に取り込んだのです。 エマは現在、学んだことを他人と共有すべく、地元の大学の教育学科の修士課程で講義をしています。授業では、自分の人生を変えた『ナネット』の動画を見せ、学生たちに「これが私を良い教師にしてくれました」と伝えています。
リサ・サン/鹿田昌美