山崎怜奈「追跡サイト見てた」 子どもはサンタをどう認識?“気づき”の若年化も? 適切な“伝え方”は
■コメンテーター陣の「サンタの“追跡サイト”見てた」「手紙書いた」
千原兄弟・千原せいじは、僧侶でもある立場から「うそも方便」という言葉の意味を説く。「自分が得するために偽るのは“うそ”だが、子どもや周りを楽しませるのは“方便”。方便はいい。無理に『存在する』と思わせたいのではなく、サンタの存在を聞かれたら『おらへん』と言う」。 作家でジャーナリストの佐々木俊尚氏は、「うちは貧しい家庭で、クリスマスパーティーをしたことも、プレゼントをもらったこともない。サンタが実在するかなんて考えたこともなかった」としつつ、図書館でファンタジー小説を読んでいた経験から「子どもの心の中では、空想と現実は入り混じって存在している。そこから大人になって、知性がついて切り分けられるようになる。その手前で、大人が“これは嘘だ”などと議論するのは間違いで、子どもの中にある“自分だけの物語の空間”を支えてあげるほうが大事だ」との考えを述べる。 タレントの山崎怜奈は、父親に教わったサンタの“追跡サイト”を見ていたといい、「いつまでたっても日本上空を通らないなと。そのうち1人じゃ回りきれないと思い始めて、疎遠になっていった」と明かす。また、親とのやりとりとして、「イエス・ノーの答えが返ってきた試しはなく、何事も理由を聞かれた。自分で考える発想力と好奇心の芽をつぶさず、むしろ育てることが必要。その訓練として、サンタはいい題材だと思った」との見方を示した。 リディラバ代表の安部敏樹氏は「サンタに手紙を書いた」エピソードを語る。「カニを置いて『食べてね』と書いたら、朝、『Thank you.』と書いてあった。『うちの親は英語できないしな』と、やっぱりサンタはいるんだと思った。そういう盛大な勘違いが大事な気がする」。
■子どもはサンタをどう認識?“教育”の仕方は?
富田教授は高1(16歳)、中2(14歳)の2児の父だが、まだ真実は伝えていないという。サンタの認識は、年齢によって変化すると説明。4歳ごろからの実在肯定期で「本当にいる」と感じるようになり、その後の心理的肯定期で「心の中にいる」、「信じれば来る」という信念重視期を経て、「いい子にしていれば来る」の態度重視期へと移り変わるという。 富田教授は、研究でサンタに扮してプレゼントを配った経験があるそうだ。その時、4歳の子どもが「お母さんに怒られた事があるのにプレゼントくれるの? これからはもっと頑張る!」と反応したことから、サンタは「前向きな成長を促す」スーパーポジティブな存在だと指摘する。 しかし、ネットの普及による若年化には懸念を示している。「これまでは子どもが出会う証拠には、曖昧さが残っていた。しかしネット上で強力な証拠に早く出会ってしまうと、信じる年齢も幼くなるのでは。真実に気づいて、親を追及した時に、どんな言葉を返すかが重要だ。『今度から来なくなるからね』とあっさり言われると、絶望的な気分になる」。 その上で、子どもから「サンタは存在する?」と聞かれた際の伝え方として、「サンタが本当にいるのかいないのかは誰にもわからない。○○ちゃんがいると思ったらいるし、いないと思ったらいない。でもいると思った方が楽しいよね」といった例を推奨する。「子どもたちが自分自身で考え、『いない』とも『どこかにいるのでは』とも感じる、曖昧さを受け入れることが大事だ。白黒付けようとしなくていいのでは」とした。(『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部