「東京にいる時よりも100倍ぐらい明るくなった」波田陽区が移住先・福岡で見つけた幸せ
「ギター侍」というキャラクターで一世を風靡した波田陽区さん。現在は福岡県に移住して活動拠点を変え、仕事もプライベートも充実した生活を送っています。「東京にいる時よりも100倍ぐらい明るくなった」「家族との会話も増えた」「今が人生で一番幸せ」――そう語る波田陽区さんですが、過去には“憧れの地・東京”で働くことにこだわり、苦しんでいた時期があるそうです。どのように苦しい生活から抜け出したのか、移住先でどんな変化を感じたのか。そして、住み慣れた土地を離れ都会での新生活を送るも、なかなかうまくいかず悩んでいる人たちに向けて伝えたいことについて聞きました。(Yahoo!ニュース Voice)
憧れの東京から、福岡へ移住という選択
――波田さんにとって東京とはどんな場所でしたか。 波田陽区: 子供の頃から憧れの場所です。1998年に九州の大学を卒業して、22歳ですぐに上京しました。ビートたけしさん、明石家さんまさん、ダウンタウンさんと一緒に仕事したいと思っていたので、それを実現できてすごく感動しました。夢があるところだと思います。 でも、10年以上ずっとテレビに出演し続けることがどれだけ難しいことなのか身をもって経験させていただいたので、今となっては僕の“宝”といいますか、人生そんなに甘くないよっていうのを教えていただいた場所でもあります。 ――東京から福岡に移住しようと思ったきっかけは何ですか。 波田陽区: 何かを変えたいと思っていました。2004年に「ギター侍」のキャラでブレイクしてから、約10年鳴かず飛ばずの時代を過ごしていて、何とか抜け出したいという気持ちはあったんですが、自分の実力がないことも分かっていたし「ギター侍」以外の新たなものを生み出せずにいました。 奥さんは何も言わず普通に振舞ってくれるけど、子どもはその時まだ小さかったので、自分が週に4日も5日も家にいるようになると「パパ、今日もいるんだ! わーい!」と喜んでいました。子どもは笑っているけど、暇だから家にいるだけなので、自分は苦しかったです。 福岡に移住したのは、事務所の支部があったことと、自分の実家がある山口県と奥さんの実家がある熊本県の間にあって、すごくいいところだと分かっていたからです。40歳を機に心機一転福岡に移住しました。