番組出演のシェフ 大阪府警かたる詐欺で600万円被害「信頼関係築けていると…」手口の一部始終
「詐欺じゃないかと思うたびに、大阪府警の電話番号と同じだったよな…」と
◆オレオレ詐欺の被害者 菅恵美子さん 「(大阪府警の)ホームページを見て、そこに電話番号がありますよねと言われ、下の方にスクロールすると下の方にありますと、それを覚えておいてくださいねと言われて、僕が今から電話を切ってかけ直しますと言われた」 するとすぐにホームページに記載されていた電話番号から折り返しが。 これが菅さんが今回の詐欺を信じてしまった大きなきっかけでした。 この2つの番号、一見同じですが、よく見ると頭に「+」が。国際電話であることを示しています。 番号を信じた菅さんはその後、「大阪府警の渡辺良」と名乗る男からこう言われたといいます。 ◆『大阪府警の渡辺良』と名乗る男 「菅さんの携帯電話が、ある大きな詐欺事件の犯行現場から押収され、通帳やキャッシュカードも発見されました。菅さんは事件の容疑者です。資料なども送りたいのでSNSで話をさせて欲しいです」 そしてLINEを交換し送られてきた2枚の紙。 「守秘義務誓約書」そして「守秘義務誓約内容」と書かれています。 この事件に関して他言しないことや、インターネットでの検索を制限することなどが書かれていました。 菅さんはインターネットを制限されることを不審に感じ詐欺を疑ったそうです。しかし…。 ◆オレオレ詐欺の被害者 菅恵美子さん 「これ詐欺じゃないのかなと思うわけですよ。でもこれ詐欺じゃないのかと思うたびに、インターネットに出てきた(大阪府警)の番号は同じだったよなって」
指示に従わなかったら「検察官を名乗る女」から電話 真実味が増し恐怖心を抱く
その後、「大阪府警の渡辺良」から再び電話があり、「事件の容疑者として逮捕されないために保釈保証金という制度がある。それを支払えば逮捕されず無実を証明出来る。 一緒に事件の解決に向けて協力して欲しい」と正義感を揺さぶるように話を持ち掛けてきたそうです。 ◆オレオレ詐欺の被害者菅恵美子さん 「金の話をされた時点で詐欺でしょって本人にも言いました(電話先の)刑事に」 金を要求された菅さんは数日間、指示に従いませんでした。 すると検察官を名乗る女から電話がかかってきました。 ◆検察官を名乗る女 「最初に電話をしてからもう3日経っています。あなたは何も行動を起こしていないですよね。今から身柄を拘束するよう手続きをします。逮捕されたくなければ、きょうの午後5時までにお金を用意してください」 この電話で真実味が増し、恐怖心を抱いた菅さんは、LINEなどで相手の指示されるままに行動します。 そしてこの日、指定された口座に現金を振り込むように要求され振り込みの限度額を変更するように言われます。 【以下、LINEのやりとり】 ◆被害者 菅恵美子さん 「郵便局にいます」 ◆『大阪府警の渡辺良』と名乗る男 「(限度額変更が)終わったら教えてください」「終了しましたか?」 ◆被害者 菅恵美子さん 「はい」 ◆『大阪府警の渡辺良』と名乗る男 「車で待機しておいてください」