米新政権の政策の影響を警戒、利上げ近いが辛抱強くの声も-日銀意見
消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)の前年比は、2年半以上にわたって日銀が目標とする2%を上回っている。27日に公表された全国の物価の先行指標となる12月の東京都区部のコアCPIは、前年比2.4%上昇と2カ月連続で伸びが拡大した。
政策委員からは、物価上昇が続く中で、円安進行などに伴う輸入物価の上昇が基調的な物価の一段の底上げや目標実現につながるとし、「前もって金融緩和度合いの調整を行うことも必要だ」との意見が示された。一方で円安に関し、輸入物価は落ち着いており、円キャリーが積み上がる状況でもないとの声もあった。
主な意見に対する円相場の反応は限定的で、1ドル=157円台後半で推移している。一方、債券相場は先物が上昇。一部でタカ派的な意見が警戒されていたこともあり、買いが優勢となっている。
他の「主な意見」
--取材協力:氏兼敬子、山中英典.
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Sumio Ito