インテリアデザイナーに聞いた、2024年に見た最悪のトレンド(海外)
家具を塗装するのは正解ではない
インテリアデザイナーでキャニオン・クリエイティブ(Canyon Creative)の創業者でもあるカサンドラ・ラフター(Kasandra Rafter)によると、布張りの家具をリフレッシュするためにペイントする人が増えていることに気づいたという。 しかし、この型にはまらないDIY のトレンドは、椅子やソファを硬く、座り心地の悪いものにしてしまう可能性がある。 「もしその家具に価値があるのであれば、生地の張り替えを勧めるが、もし布地の本来の風合いや快適さを保って、より清潔で実用的な解決策が欲しいならばカバーを使うのがいい」と彼女は話している。
極端なミニマリズムは実用的ではない
2024年は多くの人が断捨離を取り入れているものの、やり過ぎている人もいるとランドは考えているという。 「極端なミニマリズムのトレンドは、しばしば個性のない無機質で居心地の悪い空間を生み出してきた」と彼女は話す。 「この徹底的なアプローチは、住宅を生活空間というよりショールームのように感じさせ、実際に住んでいる空間とはかけ離れたものにしてしまう」 もっとバランスの取れたミニマリズムを取り入れた方が、自分の好みや快適さを保つことができる。 「ミニマリズムを追求し過ぎた場合は、厳選された装飾品やアート作品、居心地の良いテキスタイルを少しずつ取り入れれば、清潔感のある美的感覚を損なわずにさらに居心地の良い雰囲気を作り出せる」と彼女はアドバイスしている。
個性のないセット家具
お揃いのセットの家具は、実用的で便利なように思えるかもしれないが、デコラ・オンライン・インテリア・デザイン(Decorilla Online Interior Design)の共同設立者で主任インテリアデザイナーのジョイス・ヒューストン(Joyce Huston)は、「お揃いの家具セットは好きではない」と話す。 「お揃いの家具は、部屋を型にはまったセンスのないものにしてしまう」 異なるスタイルや時代の家具を組み合わせることで、より洗練された折衷的な雰囲気を作り出すことをヒューストンは提案している。 「木材の種類や塗料の色を完璧に合わせることにこだわらず、その違いを楽しんでほしい」