【日経平均株価考察】半導体関連銘柄が売られる展開。今週はFOMC、雇用統計待ちで様子見か
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日経平均は8日続落、3カ月ぶりの安値圏
2024年7月26日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比前日比202円10銭安の3万7667円41銭となりました。8日続落です。8日続落したのは2021年10月6日以来、2年9カ月ぶりです。25日の米株式市場でナスダック総合株価指数と主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がともに3日続落していました。これを受けて、東京市場でも、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなど値がさの大きい半導体銘柄が売られました。 今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅続伸し、前日比654ドル高の4万0589ドルで引けました。朝方に発表された6月の米個人消費支出(PCE)物価指数でエネルギーと食品を除くコア指数が前年同月比2.6%の上昇となりました。伸び率は市場予想と同じでしたが、インフレが鈍化傾向にあるとの見方が広がりました。米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げを開始するとの期待感が高まり、幅広い銘柄が買われました。S&P500種株価指数、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数もともに上昇しています。日本株も週初から底堅い展開になりそうです。 ただし今週は、7月30~31日に日銀の金融政策決定会合および米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、8月2日には7月の米雇用統計が発表されます。重要イベントが続くことから様子見傾向になることも考えられます。気になるのは米国の金利の動向ですが、9月の利下げは織り込み済みといったところ。逆に利下げ時期が遠のくことになると失望売りにつながるでしょう。 米国の大統領選では、バイデン氏が撤退を21日に表明したことから、トランプ前大統領の当選を想定した「トランプ・トレード」による特定の銘柄の乱高下も起きています。「トランプ・トレード」もすでに織り込み済みという見方も出ています。安易に飛びつかないよう注意したいところです。 国内では決算発表にも注目が集まりそうです。今週、トヨタ自動車や日立製作所、アドバンテストなどが4~6月期決算を発表します。