【日経平均株価考察】半導体関連銘柄が売られる展開。今週はFOMC、雇用統計待ちで様子見か
25日線、75日線をともに割り込む
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線付近まで下がったものの、週末には短いながら陽線になっていました。先週はここから反発できるかどうかがポイントでした。実際には週初から25日線を下抜けると陰線となってさらに下落しました。いったんは75日線付近で長いヒゲを付けて反発する動きも見せましたが、その後は75日線も割ってしまいました。 今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はあまりよくありません。75日線を割ると、窓をあけて下落し、一気に3万7000円台に到達しました。心理的節目となる3万8000円を下回り、直近の押し安値である6月17日の安値(3万7950円)、5月30日の安値(3万7617円)も割り込んでしまいました。ここから最上昇するためには、これらを一つ一つ挽回していく必要があります。 今週、まずは心理的節目となる3万8000円、その上の3万9000円あたりを奪回できるかどうかが注目されます。3万9000円付近には75日線もあります。その後、4万円付近に25日線があります。逆に、ここからさらに調整するとなると3万7000円付近に200日線があります。ここを割ると中長期的にも目線を下に持たざるを得なくなります。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃