【最新版】クルマ泥棒から愛車を守る方法。実はトヨタの高級車だけでなく軽トラまで狙われている!
この目、光、音の防犯対策をした上で、ハンドルロックやタイヤロックをすべきだと小川氏は語る。一方、外出先でもクルマから離れる場合は細心の注意が必要だという。 「夏場は車内を冷えた状態に保ちたいがために、エンジンをかけたままコンビニやスーパーへ行く人がいますが、これは絶対にダメ。クルマ泥棒の餌食になる可能性が高まります。 今、日本はクルマが簡単に盗める国だと世界中の犯罪者からナメられている。気を抜くと、わずか数分で愛車は消えてしまいます。日頃から防犯意識を高め、防犯対策もしっかり行なってほしい」 ■クルマ泥棒に効く心理的な防犯術 犯罪心理学者で東京未来大学副学長の出口保行教授は、"攻める防犯"を提唱する。これまでは犯罪者からの攻撃に対してどう防御するかという、いわば守りの防犯が主流だった。ところが、出口教授が掲げるのは「犯罪者に嫌がらせをする」という攻める防犯。キーワードは"割れ窓理論"だという。 「割れ窓理論とは、窓ガラスが割られてもそのまま放置しているような場所は、犯罪者にとって『この街は住民の関心が浅い所だ』と判断し、『ここで犯罪を行なってもたぶん見つからないだろう』と考えて、犯行しやすい場所となってしまう。 私たちの日常生活に置き換えると、街の環境美化に努めている所は、犯罪者にとって居心地が悪く、犯罪を起こそうとは思わないが、汚いまま(ゴミがあふれていたり、捨て看板が放置してあったり)の所は犯罪を起こしやすい場所となる」 愛車を守るために具体的に何をすればいいのか? 「割れ窓理論からクルマの防犯を考えたとき、駐車場をキレイに整えておく。モノが整然と並べられていることはとても重要であるし、常にクルマをキレイな状態で維持することもとても重要になる。 また、家の周囲も常に整えておくといい。要するに『ここで犯罪を企図したらすぐにわかるよ』というサインを外部に出しておくことが重要です」 取材・文/週プレ自動車班 写真提供/トヨタ自動車 ダイハツ工業