【最新版】クルマ泥棒から愛車を守る方法。実はトヨタの高級車だけでなく軽トラまで狙われている!
水面下では各地域の盗難車リストが出回り売買されているという。クルマ泥棒は複数犯で、牽引車を用意していたり、リレーアタックやCANインベーダーなど特殊な機器を使って解錠するなど、巧みな手口を使い盗みを働く。 「盗んだクルマはそのまま窃盗犯の組織が持つヤードと呼ばれる非正規の解体工場に運び込み、バラバラの部品にして海外へと送る。クルマを部品化する理由は、車両を丸ごと送ると税金がかかるが、部品にして送ると安く済むから。 そのため数回に分けて送る。あらかじめ部品には番号がつけてあるので、現地で簡単に組み立てられます」 ■泥棒が守る三原則とは? ほれ抜いて購入した愛車が盗まれ、バラバラにされ、海外に売り飛ばされるのは最悪だ。クルマ泥棒から愛車を守るすべはないものか。 実は今回の取材で専門家の多くが防犯対策に挙げたのは車用カバー。車種を特定させないことで、クルマ泥棒のターゲットとなる確率を減らせるという。だが、前出の小川氏は首を横に振る。 「確かに車用カバーに一定の効果は認めますが、車用カバーというのは放火魔を刺激する可能性も......。小手先の対策を探るよりも、まず泥棒の習性を知り、それを逆手に取って対策を講じるべきです」 泥棒の習性とは何か? 「泥棒は"気づかれない、見つからない、捕まらない"という三原則の下に動く。この三原則を度外視して行動することはまずない。つまり、泥棒は警察に通報され、逮捕されるリスクを何より恐れて生きている。 ですから、三原則が崩れる仕掛けに気づいたら、『この家のクルマを盗むのはやめておこう』と考える。重要なのは泥棒にリスクを感じさせること。それが最大の防犯対策になります」 気になるのは"泥棒が嫌がる仕掛け"の中身だ。 「泥棒が嫌がるのは"目"と"光"と"音"です。目というのは防犯カメラやドラレコなど。光は防犯センサーライトです。自動車盗難の5割以上は22時~翌9時の時間に発生している。つまり、泥棒は自分の顔がバレにくい薄暗い時間を好む。 防犯センサーライトの光に照らされると防犯カメラに自分の姿が写ってしまったり、近隣住民に目撃されるリスクが高まる。 音は、防犯ベルや防犯砂利などです。音により自分の存在が周囲に知れると悪事が働けない。これらの備えがそろっていると、泥棒は『防犯意識が高い家だ』と判断して侵入を避ける傾向にあります」