両候補 序盤から火花 衆院選岩手3区 政権選択訴え
第50回衆院選は、県内3小選挙区で各候補者が支持拡大に向けて激しい攻防を繰り広げている。花巻、北上、奥州、一関、西和賀、金ケ崎、平泉の県南7市町をエリアとする3区では16日、旧4区時代を含めて5度目の対決となる自民党公認の前職藤原崇候補(41)=公明党推薦=と、立憲民主党公認の前職小沢一郎候補(82)=連合岩手推薦=がそれぞれ街頭演説で火花を散らした。 藤原候補は、平泉町を皮切りに一関市、奥州市を遊説し、一関市内を中心に12カ所で街頭演説。新技術活用による地域の暮らし維持やインフラ整備、物価高対策、次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現などに向けた考えを示した。 藤原候補は「西和賀町生まれとして過疎地域の暮らしをどうするかということにしっかり取り組んでいきたい。最後まで安心して生活ができる地域をつくっていかなければならない。新しい技術を都会ではなく、地方の生活に入れることによって地域の暮らしを支えていくことが必要だ。地域の声をしっかりと届けていくため、また国政で仕事をさせていただきたい」と力を込めた。 小沢候補は、平泉町、一関市、奥州市、金ケ崎町の遊説を担当した横沢高徳参院議員と同市水沢の事務所前で合流。地元市議や後援会関係者らと街頭演説を行い、政権交代実現による政治改革や人口減少対策の必要性を強調した。 公示後初めて地元入りした小沢候補は「今日の自民党政権はあまりにひど過ぎる。裏金事件に象徴されるような、あるいはその他の詐欺事件、いろいろな収賄事件がたくさん起きている。政権を変えて権力の腐敗を一掃しなければならない。大改革を実現するには政権交代を実現するしかない。そのためにわれわれに力を貸してください。私の政治生活で3度目の政権交代を実現し、そして次の世代に譲りたい」と訴えた。