「入院を決断しなかったら家で呼吸が止まっていた」 36歳俳優がギラン・バレー症候群に 突然の発症なぜ? 医師に聞く原因と治療法
回復の過程について、小堀さんは「体の中心近くから、少しずつ動くようになった」と説明する。「1カ月ほどでボールを投げられるようになり、2カ月でようやく歩行器を使って数メートル歩けた。今でも走ったりジャンプしたりできず、正座もしにくい」。 これに三澤氏は「回復は期待できる」と応じる。「運動神経の再生が不十分で、足先など筋力が出ない部分がある。リハビリで神経再生は促進できず、使い方を学ぶ必要がある」。一方で、「再発率は5~10%と言われる。再発と重症度が相関するかはわかっていない。症例数が少ないことが、薬の開発に時間のかかる一因となっている」とも述べた。
■小堀さん「今は走りたい」「ちょっとでもおかしいと思ったら病院へ」
小堀さんは「できる範囲内の仕事しかできない」のが現状だ。「当たり前の日常が幸せだと感じられるようになった。医師や看護師、リハビリ職員の方がいたからここまで回復できたので感謝の気持ちでいっぱい」。目標については、「今は走りたい。野球もしたい」と意気込む。 また、自らの経験を踏まえて、「ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐ病院へ行って欲しい」と促す。三澤氏もまた、「治療に使う免疫グロブリンは献血から作っているが、献血者が減ってしまい、治療ができない病院が出てきている。ぜひ献血に行って欲しい」と呼びかけた。(『ABEMA Prime』より)