洗濯機の「おまかせコース」を「お急ぎコース」に変更したら年間の電気代はどれくらい安くなりますか?
洗濯機によって「おまかせ」「おしゃれ着」「厚物」などさまざまなコースがありますが、普段は標準的な「おまかせコース」で洗濯している人もいるでしょう。しかし、洗濯機を回すときは電気代と水道代がかかるため、できるだけ短い時間で洗濯を終えた方が光熱費の節約になる可能性があります。 そこで、洗濯機の稼働時間を減らすために「お急ぎコース」を活用する方法をご紹介します。普段の洗濯を「おまかせコース」から「お急ぎコース」に変えた場合、年間にするとどのくらい電気代が節約できるのか確認してみましょう。 本記事では、洗濯機に関するそのほかの節約方法についてもまとめています。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
「おまかせコース」から「お急ぎコース」に変更した場合の節約効果
乾燥機能付き洗濯機で洗濯から乾燥まで行った場合、おまかせコースとお急ぎコースでは運転時間が約1時間、消費電力量も150ワットアワーほど差が出ます。 洗濯機の電気代は「消費電力量(キロワットアワー)×電力量料金(円/キロワットアワー)」で算出できるため、下記の条件を当てはめて計算してみましょう。 ●おまかせコース 運転時間:約165分、消費電力量:約850ワットアワー ●お急ぎコース 運転時間:約98分、消費電力量:約1000ワットアワー 電力量料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会に記載されている電力量料金の「目安単価」を基に、1キロワットアワーあたり31円(税込み)として計算します。 おまかせコースの場合は1時間当たり「約850ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約26.4円」の電気代がかかります。運転時間が約165分(2.75時間)なので、1回の洗濯・乾燥にかかる電気代は約72.6円です。 一方、お急ぎコースの場合は1時間当たり「約1000ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約31円」の電気代がかかります。運転時間は約98分(約1.63時間)なので、1回の洗濯・乾燥にかかる電気代は約50.5円です。 1回の洗濯・乾燥で電気代に約22円の差が出るため、1日1回、毎日の洗濯をお急ぎコースに変えた場合、1ヶ月(30日と仮定)で約660円、年間だと約8000円も節約できる可能性があります。 ただし、お急ぎコースは汚れが軽い洗濯物に適したコースなので、日によってはおまかせコースでの洗濯が必要になることがあるかもしれません。