レイノソ氏が別便で来日するため、アビラ・トレーナー（左）とともに来日したロサレス

　WBC世界フライ級2位のクリストファー・ロサレス（29＝ニカラグア）が3日、米ロサンゼルス発成田着の便で来日した。ロサレスは13日に有明アリーナで、前WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗（32＝BMB）と、WBC世界フライ級王座決定戦に臨む。 　成田でメディアに対応したロサレスは「拳四朗はパワフルでとてもいいボクサーだが、我々は準備をしてきた。私たちはやってきたことを全て出しきり、2018年のあの試合をリピートしたい」と話し、18年4月の比嘉大吾戦に言及。同試合ではWBC世界フライ級王者だった比嘉が体重超過で直前に王座を剥奪されるアクシデントもあったが、ロサレスはその比嘉を9回TKOで下して、戴冠を果たした。今回、その試合を再現すると力を込めた。 　ロサレスのトレーナーは今年から、“カネロ（スペイン語でシナモンの意味）”の愛称で知られる3団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス（34＝メキシコ）と同じエディ・レイノソ氏が務める。レイノソ・トレーナーの指導のもと、ディフェンス面などさまざまな部分を向上させてきたという。 　さらに「同じジムで練習しているから、カネロが練習中にいつもアドバイスをくれるんだ。パンチをどう当てるかとか」と説明。カネロ流の力強いパンチも本人から直接、伝授されているもようだ。 　日本でも「ロマゴン」の愛称で有名な元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレスはロサレスの母親の兄弟で、おじにあたる。ファイターのDNA＋カネロ流でパワーアップしてきたロサレスは「（18年の時と同様に）また王者になって母親を幸せにしてあげたい」と笑顔で話した。【千葉修宏】