「Googeマップがあれば、カーナビはもう不要」は本当? それでもカーナビが必要とされる理由
たとえばトヨタのカーナビアプリ「moviLink(モビリンク)」と比べてみると、その差は一目瞭然となります。同じ目的地を設定してもGoogleアプリは「より早い」道を優先的に案内してくれますが、裏道や狭い道がルートに入っていることもしばしば。一方、「moviLink」は「車が通りやすい広い道」を優先して案内してくれる傾向にあります。 また、そもそも目的地の到着店も、「moviLink」は駐車場入り口になっていますが、Googleマップは駐車場ゲートの先になっているため、いざ到着してから迷ってしまう心配もあるでしょう。 マップそのものも見にくく、助手席の人が運転に疎い場合、正確にサポートできない可能性もあります。 そのため、ナビゲーション機能を考えたときにはカーナビに一定の優位性があるといえます。カーナビ代わりにマップアプリを利用したい場合は、トヨタ「movilink」や「Yahoo!カーナビ」のようにカーナビに特化したアプリを利用することも検討すると良いでしょう。
「カーナビならでは」のマップアプリに対する強み
Googleマップなどのスマホアプリにはないカーナビの独自の強みとして、 安定した自車位置の測定とナビゲーション機能とTVチューナーやCDドライブ・DVDドライブの内蔵が挙げられます。 ■TVチューナーやCDドライブ・DVDドライブの内蔵も時には便利 多くの機種にはTVチューナーやCDドライブ、DVDドライブが内蔵されており、長距離ドライブ時の娯楽として便利。こうした昨日は通信環境に依存せず使用できるという点でもスマホにはないメリットといえます。 ■安定した自車位置の測定とナビゲーション機能 何よりカーナビの最大の強みは、安定した自車位置の測定とナビゲーション機能。カーナビは車速パルスやジャイロセンサーなどを利用して、GPSが届きにくいトンネルや高層ビル街でも正確に自車位置を把握できます。また、車載専用機器であるため、スマートフォンよりも大きな画面で見やすく、運転中の操作も簡単です。さらに、一部のカーナビでは、ETCやVICS(道路交通情報通信システム)との連携も可能で、よりきめ細かな経路案内を受けられるでしょう。 Googleマップや各種カーナビアプリがETC、VICSなどと連携可能となり、なおかつGPSが届きにくい場所でも位置情報の正確さをキープできるようになった場合は、カーナビの存在意義が薄れるでしょう。一方で「安定した自車位置測定」「ETCやVICSとの連携」の面では、今日のカーナビアプリはまだ難があります。 マップアプリがカーナビの代わりとして役立つ場面も増えてはいますが、マップアプリが「カーナビの完全な代替となる」にはまだもう少し時間がかかりそうです。
オトナライフ