F1第20戦、フェラーリの好調続く、サインツがポールから快勝、ルクレールも3位入賞【メキシコGP 決勝】
フェルスタッペンはペナルティを受けて大きく後退
2024年10月27日(現地時間)、F1世界選手権第20戦メキシコGP決勝が首都メキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催され、フェラーリのカルロス・サインツが優勝、2位にはランド・ノリス、3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入った。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は6位、角田裕毅(RB)はリタイアに終わった。 【写真はこちら】サインツは、メキシコの大観衆を前に、「フェラーリを去る前にもう1勝はしたかった」と会心の笑顔を浮かべた(全7枚) 角田裕毅(RB)とアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が接触、コースアウトとなり、いきなりのセーフティカー出動で幕を開けたメキシコシティGPは、前日の予選でポールポジションを奪ったサインツの速さが際立つレースとなった。 サインツは序盤こそマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の後方2番手に甘んじていたものの、スタート直後のアクシデントによるセーフティカー導入から7周目にレースが再開されると、DRS解禁後の9周目のターン1であっさりと首位を奪い、その後は後続を寄せ付けないペースを披露する。 一方2番手に下がったフェルスタッペンは、10周目から始まったノリスとの攻防で2回の非があったとして計20秒のペナルティを受けて表彰台争いから大きく後退。ふたりのせめぎ合いの隙をついてルクレールが浮上し、そのままノリスを抑えてレース後半まではフェラーリの1-2体制が続いた。 しかし、ミディアムからハードへのタイヤ交換を終えると、今度はノリスがペースアップ。これに焦ったルクレールが62周目の最終コーナーでオーバーランし、ノリスが2番手に浮上することになった。
フェラーリの絶好調続く、サインツがシーズン2勝目
結局、首位サインツは誰にも脅かされることなく71周を走り切り、シーズン2勝目、通算4勝目を達成。母国と同じスペイン語圏でフェラーリファンも多いメキシコの大観衆を前に、「フェラーリを去る前にもう1勝はしたかった。スタートではポジションを奪われたけど、ターン1のブレーキングには自信があったから、インに飛び込んだんだ」と会心の笑顔を見せた。 一方、2位となったノリスはフェルスタッペンとの攻防について、「どうなるかは大体想像ができたから、とにかく生き残ることを優先した。僕の意見としてはあれはクリーンなドライブじゃないね」とライバルの動きを批判。そのフェルスタッペンの追い上げが6位にとどまったことで、ふたりのポイント差は47点に縮まっている。 一方、コンストラクターズ選手権では首位マクラーレンの優位は変わらず。レッドブルのセルジオ・ペレスがスタートでの停止位置違反でペナルティを受け、その後もリアム・ローソン(RB)と接触するなどの混乱のあげくにノーポイントに終わったため、1、3位に入ったフェラーリがレッドブルを抜いてランキング2位に浮上した。 次戦第21戦サンパウロGPは、休む間もなく、11月3日、サンパウロ郊外インテルラゴスのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェで開催される。(文:新村いつき)