真央さんプロデュース「マオリンク」完成、華麗な演技でお披露目…「笑顔あふれる場所に」
プロフィギュアスケーターの浅田真央さん(34)がプロデュースした東京都立川市のスケートリンク「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI(マオリンク)」が完成し、8日にオープニングセレモニーが行われた。浅田さんは国際大会も開催できる真新しいメインリンクで、子供たちとともに華麗な演技を披露し、「たくさんの人の笑顔があふれるような場所になってほしい」と期待を寄せた。(小沢勝、井上勇人)
国際規格のリンク
11日に開業するマオリンクは、地元の不動産デベロッパー「立飛ホールディングス」が手がけた。約9700平方メートルの敷地に、国際規格のメインリンク(30メートル×60メートル)とサブリンク(24メートル×40メートル)を備えており、メインリンクには1000席の観客席が設けられ、氷上にも最大1000席を設置できる。通年で利用可能で、アイスショーなどの興行のほか、スケート教室なども予定している。
プロデュースした浅田さんがこだわったのは、サブリンクの大きな窓だという。「春の満開の桜など、景観を楽しみながらスケートができる」と話した。このほか、じゅうたんの模様がスケートの滑り跡の曲線だったり、案内表示に「隠れ真央ちゃん」としてスケート姿のシルエットが描かれていたりと、至る所に浅田さんのアイデアとスケート愛があふれている。
鮮やかなスピン
この日のセレモニーで、純白の衣装を身にまとった浅田さんは、キッズスケーターたちとともに演技を披露。スポットライトを浴びる中、軽やかなステップや鮮やかなスピンを見せ、集まった関係者たちから大きな拍手を浴びていた。
セレモニー後には、立川市内の幼稚園児約20人を対象にした浅田さんによるスケート教室が行われた。大半がスケート初挑戦という園児らに、浅田さんは「重心を後ろにしない」「転んでも手を前につく」などと氷上での歩き方をアドバイス。浅田さんと一緒にリンク内を歩いた園児らは、約30分の指導で多くが滑り歩きできるようになった。