今予選で初出場した旗手怜央「一番はシュート。低い位置のときはまずFW」、大橋への好ロングパスで持ち味発揮
まずは北中米ワールドカップアジア最終予選で初出場を果たした。日本代表MF旗手怜央(セルティック)は15日のインドネシア戦で後半35分に途中出場。2シャドーの左でプレーした。同ポジションはさまざまな選手の組み合わせが試されているが、森保一監督体制に招集され続ける旗手もしっかりアピール。「特徴ある選手たちに合わせてもらったり、自分から合わせに行く作業が必要だが、長くやっているのですんなり入れたところはある」と振り返った。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 出場時間は短かったが、持ち味は示してみせた。旗手が見せ場を作ったのは後半38分。中盤でボールを収めると、最前線を確認してすかさずロングパスを放った。「FWに一本裏パスを出せるところは武器」(旗手)。反応したFW大橋祐紀が相手の最終ラインを抜け出して相手GKとの1対1にまで持ち込んだが、結果はオフサイドの判定。それでも、旗手からチャンスが生まれた。 最終的な目標であるゴールから逆算してプレーをする。「一番はシュートになるが、もらうときにもよる。低い位置のときはまずFWを常に見ている」。敵陣に近い位置でボールを受ければまずゴールを、距離が離れていればゴールを生み出せる位置にいるFWを見据える。今回はA代表デビュー戦となった大橋との連係だったが、旗手は「やっていくうちにタイプは徐々にわかってくる。そういったところを自分のアクションで示しているところもある」と問題なく対応してみせた。 アウェー2連戦となる今回の活動では、インドネシア戦から中3日となる19日に中国戦が行われる。選手の疲労度も考慮されるなか、インドネシア戦でピッチに立った旗手に出番が来る可能性も高い。 守備シフトの中国に対して、旗手は戦うイメージを巡らせる。「自チームでやっているような最後のアシストや、その前の決定的なパスは出せると思う」。引いた相手をいかに崩すかが焦点となるが、「アイデアは持っている。そういったところはしっかり出していければいい」と自信をのぞかせた。