【蒲郡ボート(ナイター)クイーンズクライマックス】渡邉優美がミラクル勝利/川野芽唯もまだ望みあり
<29日・蒲郡ボート・4日目> 【ボート王国九州・山口!】 まさにこれが起死回生。トライアル2戦目の11R、渡邉優美(32)=福岡・105期=が敗色濃厚な展開を一発でひっくり返し、白星をもぎ取った。「あのスリット隊形で1着なんてあり得ない」。本人もそう認めるほどのミラクルな勝利だ。 【ボートレース2025年度のグレードレース日程表】
イン戦だったがSでヘコみ、1Mはあっさりまくられた。「(先マイすることは)潔く諦めた」。そこから、いかに立て直すかに気持ちを切り替えたことが結果的に良かった。 BSは3番手。前で首位を競り合う2人の懐へと舟を運ぶと、2Mはぎりぎりで先マイにこぎ着けた。やや無理な体勢のターンだったが、HSに戻るとぐいっと前に出て、後続の差し返しを許さなかった。 「1号艇の舟券を持っているファンの方が、背中を押してくれたのかもしれません」。想像以上の出足を生んだ見えない力に感謝した。 そして抽選で得た枠はまた1号艇。昨年は逃したファイナル入りはもうすぐそこ。あとは上位で通過することが最大のミッションだ。
川野芽唯(38)=福岡・100期=は苦しくなった。4、5着で2戦合計11ポイント。「合っていない」と、思うようなレースができない状態に言葉少なだった。 さらに最終戦は6号艇と最悪の抽選結果だが、まだ望みが消えたわけではない。1着なら21ポイントで、減点者が発生している今年の状況ならチャンスがある水準。しかも出番が得点状況を把握して走れる12Rというのもプラス材料だ。 一年の積み重ねをここに結集させ、最善の準備で挑む。