「指示がでたらめ」な上司のもとで成長するための5つのヒント
私の上司は、優先順位とは何かわかっていないようだ。この環境で、私はキャリアアップしていけるだろうか?──そんな疑問を持つ人も、少なくないかもしれない。 仕事に優先順位を付けることを上司が助けてくれない場合、私たちは自分自身で考え、仕事の効率を上げていかなければならない。自分の役割を明確にし、限界を伝え、期待値を設定しておく必要がある。 そうすることで、対応不可能な状況に陥るリスクをいくらか低減させることができるはずだ。そうするために重要なのは、主に以下の5つのことだ。 ■1. 上司にとって重要だと「あなたが考える」ことをする 集中すべきことが定まっていないリーダーは、働き方が混乱している。それが、あなたにとっての問題点となる。日によって(あるいは、本当に混乱しているなら1日のうちにも)、優先すべき仕事を変えるよう求められたりもするだろう。その場合、あなた自身も効率良く仕事を進めることができなくなる。 週に1度、上司に直接、あなたの仕事の状況を報告できるといい。上司はそうしたミーティングに時間を割いてくれないかもしれないが、上向きのコミュニケーションのために、あなたが積極的に行動する必要がある。 部下の業務管理に問題がある上司のもとで、あなたがどれだけの仕事をしているか、明確にしておくといい。さらに、そのことを記録にも残しておくべきだ。 ■2. 「会社にとって必要」と思えることをする 上司が戦略的ではなく、自分の仕事に集中できていないとき、あなたは自分自身の仕事について、自ら見通しを立てなければならない。あなたが勤務するその会社は、何を必要としているだろうか?それを予測し、長期的な目標の達成に集中することだ。 上司からあまりに多くの仕事を割り振られていると思うときには、「会社に影響を及ぼすもの」に、あなたの時間とエネルギーを集中させよう。優先順位を付けてこなしても、すべてに対応するのは無理だと判断したときには、最も重要なものを除き、必要最低限の対応で済ませるようにしよう。 ■3. 自分のキャリアへのメリットに集中する 長期的に見れば、上司を立てること、会社のために正しいと考えられことをするのは、あなた自身のキャリアにとって役立つことだ。伸ばしたいスキルや、担当したいプロジェクトやクライアントがあるなら、希望を実現できるような形で、自分自身で考え、仕事を進めていくことができる。優先順位を付けられない上司には、あなたの希望をしっかり伝えておくようにしよう。 会社の状況や戦略的な優先事項、あなたにとってのチャンスの可能性などについて最新の情報を提供してくれるのは、上司ではなく、あなたのメンターや横のつながりがある人たちになるだろう。