誕生日に命を絶った息子へ「母ちゃんは頑張ったよ」 過酷な時間外労働の実態を明らかにした夫婦の信念
労災申請 絶えない現状
過労による精神疾患を理由にした自殺で、中国地方の労働基準監督署に労災を申請した件数は、2014~23年度の10年間で97件に上る。毎年度、5~17人が新規に申請している。県別で最も多いのは広島の44件。岡山23件▽山口17件▽島根8件▽鳥取5件―と続く。 全国では同じ10年間に1954件の自殺に関連する申請があった。毎年度の申請数は100件台後半から200件台前半で推移している。 うつ病など精神疾患を発症した場合の労災申請も増加傾向にある。全国では19年度に初めて2千件を突破。23年度には3千件を超え、過去最多の3575件となった。業種別でみると、申請件数ワースト3位は、社会保険・社会福祉・介護事業(494件)、医療業(390件)、道路貨物運送業(152件)だった。
中国新聞社