都内で暮らす40代夫婦の平均年収や貯蓄額、生活費はいくら?【2024年版】
<世帯主が40~44歳の収入(東京都)>
配偶者の収入の平均は、月あたり13万円です。年収の壁を超えて働く人の増加が、データからも見えてきます。年収が増えると、税金や社会保険料が増えるので、額面ほどには手取りが増えないことをデメリットに感じる人が多くいます。しかし、配偶者自身が社会保険に加入することで、将来の年金増加や、病気やケガの際の社会保障給付が充実します。働き方は、総合的に考えて決めていただいきたいと思います。 その他収入には、夫婦の収入以外のものが含まれています。たとえば、保有している不動産からの家賃収入、副業収入のほか、育児休業給付などの社会保障給付も含まれます。社会保障給付には、児童手当や出産手当金、病気やケガをしたときの傷病手当金などがあてはまります。もれなく受け取れるよう、情報収集はしっかりをしておきたいですね。
<世帯主が45~49歳の収入(東京都)>
40代も後半になると、収入がアップします。世帯主が45~49歳では、世帯収入のうち、1カ月あたりの勤め先からの収入は、世帯主が約60万5000円、配偶者は約12万4000円、その他が4万3000円で、合計77万2000円(東京都「都民の暮らし向き」2023年より)。世帯年収にすると、約926万4000円です。 配偶者の収入は12万4000円と、40代前半より後半のほうが減っていますが、世帯全体での収入は増えています。世帯主の収入アップは、職場でのキャリアの積み重ねによるものでしょう。その他の収入は、特に「他の事業収入」が1万5000円増えていることが目立ちます。副業などで収入を得ている人が増えているようです。
40代世帯の平均貯蓄額は889万円
では、40代の平均貯蓄額はいくらでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)2023年」によれば、平均貯蓄額は、約889万円です。
<40歳代の平均貯蓄額>
ただし、この平均もまた単純な合計金額をデータ数で割った数値です。より実態に近いと言われる中央値では、220万円です。 貯蓄金額を年収別に見てみると、共働き世帯で最多だった金額に近い年収1000万~1200万円の世帯では、平均値は2169万円、中央値で1155万円です。収入も多く、貯蓄もしっかりできていることがわかります。