「20年インデックス投資をほったらかしたら1億円貯まりました」山崎元&水瀬ケンイチの名著を読む
2002年からインデックス投資を始めた投資ブロガーの水瀬ケンイチ氏は、2022年に資産1億円を達成したことを山崎元氏との共著『【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術』で明かした。 「ほったらかし投資術」のオリジナル版は2010年発売。それから12年で本の理論が正しかったことが実証された。 2015年の改訂版を経て、2022年発売の第3版は制度や環境変化に対応した「ほったらかし投資」の公式本を目指した。 「投資にできるだけ時間をかけない、投資でストレスを持たない、人生を大いに楽しむ。これが私たちが主張している『ほったらかし投資術』の最終的に目指すところ」(山崎氏) 「理論と実践が組み合わさった、ほったらかし投資の決定版」(水瀬氏) 著者たちは『【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術』をこう評します。オリジナルの『ほったらかし投資術』(2010年)の発売から12年を経て発売された第3版でついに水瀬氏はインデックス投資で資産1億円を築くことに成功したと書きます。 「山あり、谷ありで、運用資産は減ったり増えたりを繰り返してきたわけですが、ほとんど手間をかけることなくコツコツと続けて20年経った現在(2022年1月)で約1億円の資産を築くことができました」(水瀬氏) その結果、水瀬氏は世の中の見方が変わったといいます。 「会社で仕事を続けているその心象風景は、20年前とはずいぶん違うものになっています。会社で働いてお金を稼いでいますが、会社でお金を稼がなければ生きていけないわけではありません。『経済的独立』を達成しているからです」(水瀬氏) 「会社から自由になる」という感覚は非常にポジティブな影響を自身に与えているといいます。経済的独立を達成していれば、そもそも働くかどうか、住む場所、人間関係、行きたいところ、やりたいことなど、自分の意思によって自由に選択できる範囲が格段に広がるからです。