「まだまだうまくなると思っている」 元賞金女王・森田理香子が振り返る6年ぶりツアー復帰と見据える“この先”
「年を重ねても優勝する人はやっぱりすごい」
2024年の国内女子ツアー、様々な話題の中でも13年賞金女王の森田理香子が6年ぶりにツアー復帰したことも大きなニュースになった。今季はレギュラーツアーに主催者推薦などで7試合に出場し、予選落ちが6回という結果に。それでも新シーズンに向けてQTにも挑戦した。昨年の振り返りと2025年はどのようにゴルフと向き合っていくのかについて聞いた。 【写真】「#さっそく太った」「#まぁいいか」と大満足の森田理香子 重箱いっぱいに敷き詰められた義姉の“手作りおせち” これが実際の投稿です
※ ※ ※ ――2024年は6年ぶりの復帰となりました。どのような1年でしたか? 昨年は開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」から出させてもらって、久しぶりの試合は予選を通ってビックリしました。好きなコースなので、練習ラウンドからメディアの方に囲まれて、優勝したんかっていうくらいに記者会見もさせてもらって、うれしさもあり疲れたのもありました。体力面でも疲れたと感じた1週間でした。 ――現役時代にも負けない飛距離には驚かされました。 確かにドライバーの距離は出るようになっていたので、年はとったけれど、飛距離に関しては若い子たちと変わらないし、自分でもいけるなという感触もありました。どうしても距離が出なくなったらみんな諦めていく人が多いと思うのですが、そういうのも全然ないのは前向きに捉えています。 ――久しぶりのツアー参戦で、何か違いは感じましたか? 全体的にハイスコアになっているのが違いですね。私はスコアを出すという感覚が鈍いなと感じました。自分の中のゴルフに対する恐怖心とか、今までの経験が邪魔をして、どうしても守りに入ったゴルフをしてしまう。そこは年を重ねた人の悪いところでもあり、いい所でもあるけれど、結局は邪魔をするんだなと思いました。年を重ねながらも優勝する人はやっぱりすごいんだなと。
「若い子たちとの感覚の違い」を実感
――今季は7試合に出場して6試合の予選落ち。難しさはありましたか? 1カ月に1回のペースで推薦などで試合に出ていたのですが、そこに合わせていく作業がすごく難しかった。タイミング悪く風邪をひいたり、女性なのでホルモンのバランスで体調を崩したりもありましたから、体のコントロールも難しかったです。 ――若い選手たちの技術や攻め方、セッティングの違いについては? コース攻略に対する考え方が、そもそも違いました。夏場はめっちゃ暑くて、昔とは気温も違うので、コースコンディションも変わってますよね。昔はグリーンが速くて、硬くてスコアを出させない感じが多かったのですが、今は「どうぞ、スコアを出してください」というセッティングも多い。だからといってスコアを出すのは簡単ではないんです。 ――簡単ではない、というは具体的にどのような部分? ピンがグリーンの奥に切ってあって、みんなはピンのデッドを狙ってくるけれど、「そこを狙って外したら大けがするよ」みたいな感覚が邪魔していました。簡単ではないけれど、今の子はそのままバン!と奥に突っ込む勇気もある。ミスしたらどうしようという感覚があまりないのかな。まさに感覚の違いですよね。