ポルシェタイカンがラインナップをさらに強化、「GTS」の改良モデルと新グレード「タイカン4」を追加
2019年に登場して以来、アップデートを重ねてきた「タイカン」
2024年11月13日、ポルシェジャパンはフル電動の4ドアスポーツカー「タイカン」シリーズのラインナップに、「GTS」の改良モデルを導入するとともに、新たに「タイカン4」を加えた。これで「タイカン」シリーズは全8モデル、「タイカン クロスツーリスモ」は全3モデル、あわせて11モデルの充実したラインナップとなった。 【写真はこちら】新設定のタイカン4は後輪駆動のタイカンよりも走行安定性が高く、0→100km/h加速タイムで0.2秒上回る(全8枚) ポルシェ初の量産BEVスポーツカーとして2019年に登場した「タイカン」は、まず「タイカン4S」、「タイカンターボ」、「タイカンターボS」の3モデルでスタートし、2021年1月にRWDのベーシックグレード「タイカン」を追加した。 その後、5ドアクロスオーバーSUVの「タイカン クロスツーリスモ」が設定され、さらにタイカン4Sとタイカンターボの中間に位置するオールラウンダースポーツ「タイカンGTS」が追加されてラインナップが充実化された。 そして、2024年2月にはビッグマイナーチェンジされ、従来型よりも加速性能が格段に向上。パワートレーンも効率化され、長距離走行時の充電回数が少なくなっただけでなく、充電速度も向上。技術の進化にあわせてアップデートを重ねてきた。 「タイカン」シリーズの進化はさらに続き、2024年3月に追加されたトップグレードの「タイカンターボGT」は最高出力1000psを上回り、サーキット走行に特化した「タイカンターボGTヴァイザッハパッケージ」も登場している。
アップデートされて登場した「タイカンGTS」
今回登場した「タイカンGTS」は、2021年11月に登場した「タイカンGTS」の改良版。やや遅れて誕生したこともあって、2024年2月にはビッグマイナーチェンジ時には変更されていなかった。 最新型「タイカンGTS」はそのマイナーチェンジの改良点を反映、ローンチコントロール時に515kWを発生し、従来型に対して0.4秒速い0-100km/h加速3.3秒を実現。一充電走行距離も120km伸び、WLTPモードで最大628kmとなった。 エクステリアは、フロントおよびリアエプロン、ドアミラーにハイグロスブラックのインレイを備え、ホイールはGTS専用のアンスラサイトグレーに塗装される。またインテリアにはスポーティなRace-Texのエクステンションスコープとブラックスムースレザーのエレメントを標準装備。 アダプティブスポーツシートプラス(18way電動調整機能付)、モードスイッチとステアリングヒーターを備えたGTマルチファンクションスポーツステアリングホイール、プッシュトゥパス機能とサーキットモードを含むスポーツクロノパッケージも備わる。 メカニズム面では、ポルシェ アクティブサスペンション マネジメント(PASM)、ポルシェ トルクベクトリング プラス(PTVプラス)を備えるGTS専用シャシを採用。オプションで専用チューニングを施したポルシェ アクティブ ライドサスペンション コントロールシステムも用意する。 「GTS」はグランツーリスモスポーツを表しているが、1963年のポルシェ904カレラGTS以来、ポルシェにとって「GTS」の3文字は特別な意味を持ってきた。 【ポルシェ タイカンGTS 主要諸元】 ●全長×全幅×全高:4963×1966×1381mm ●ホイールベース:2900mm ●車両重量(DIN):2285kg ●パワーユニット:1モーター ●最高出力:445kW(605ps)※ローンチコントロール時515kW(700ps) ●最大トルク:790Nm※ローンチコントロール時 ●駆動方式:RWD ●最高速:250km/h ●0-100km/h加速:3.3秒 ●車両価格(税込):1952万円
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