トランプ大統領、返り咲きの鍵は「マクドナルド」だった…!?
6日、米国大統領選挙が終わり、ドナルド・トランプが勝利を収めました。 *以下、Fast Company(2024年10月23日配信)記事を翻訳掲載: 大きな注目を浴びた大接戦ですが、一方でトランプとカマラ・ハリス、両者が選挙活動で「マクドナルドで働く」ことに関して議論を呼んだことも話題に。 ハリスは長年、大学在学中にマクドナルドで働いた経験について語ってきました。最近、トランプ陣営は、根拠もなく「ハリスが嘘をついている」と主張しています。 先日、トランプはペンシルベニア州フィースタービルのマクドナルドに登場し、マクドナルドの店員になりきって、店のエプロンを身につけ、あらかじめ選ばれた客にフライドポテトを手渡しました。 「私はカマラより15分多く働いた。彼女はマクドナルドで働いたことなんてないんだ」と、根拠のない主張を続けながらトランプは声を荒げました。 「この仕事も悪くない」と、トランプはのちに述べ、「この仕事が好きだ。またここに戻ってきたい」と語りました。 マクドナルドでのシフト中、トランプ前大統領は最低賃金に関する質問をはぐらかしました。 その後、彼は記念の「MAGAドナルド」Tシャツを販売しています。 トランプのパフォーマンスとファーストフード業界で働くことが、米国大統領選挙について何を物語っているのか、ご紹介します。
実際にマクドナルドで働いていたのは誰か?
ハリスが「マクドナルドで働いたことがない」というトランプの根拠のない主張は、彼の行動パターンの一環です。 数カ月にわたり、トランプは選挙戦でハリスを個人的に攻撃し続けてきました。 トランプ氏は彼女の名前を繰り返し意図的に誤って発音し、ハリスを「黒人化した」と根拠なく非難。最近では彼女が「精神的な障害を持っている」と侮辱する発言を繰り返しています。 トランプによるハリスへの攻撃は政策の違いではなく、ハリス個人に焦点を当てたものが多いです。 トランプとほかの共和党員は、ハリスがファーストフードチェーンで働いていたことを法務補佐官職の応募書類に記載していなかったため、嘘をついていると非難しています。 その履歴書は1987年10月、アラメダ郡地方検事局に対して提出されたもの。 言うまでもありませんが、就活への関連性が低い夏のアルバイトを履歴書に記載しないのは、ハリスだけではないですよね。 その後ハリス陣営は、彼女が1983年夏、ハワード大学の2年生に進級する際にマクドナルドでフライドポテトやアイスクリームを提供する仕事をしていたことを詳述しました。 ハリス陣営で広報担当を務めるイアン・サムズは『ワシントン・ポスト』にこのように語りました。 トランプは追い詰められると、嘘をつくことしか知らないのです。トランプには、夏のアルバイトの仕事がどんなものか理解できません。なぜなら自分で努力することなく簡単に大金を与えられ、それをただ浪費してしまったからです。 トランプは、2002年にマクドナルドの広告に出演したことがあります。トランプがマクドナルド好きであることは、よく知られています。 昨年、マンハッタンで行なわれたトランプの2億5000万ドルの民事詐欺裁判では、数袋のマクドナルドが法廷に持ち込まれました。 元トランプ陣営の関係者によると、彼のお気に入りは「ビッグマック2個、フィレオフィッシュ2個、チョコレートシェイク1杯」だそう。