北海道で味わえる謎の鉄板焼きそば「オホーツク北見塩やきそば」。発祥の店で食べてきた
この「オホーツク北見塩やきそば」の開発のきっかけは、町おこし。B-1グランプリがスタートした2006年とほぼ同時期にプロジェクトが発足し、2007年にメニューが完成。B-1グランプリに出場してテレビ番組にも取り上げられたこともあったそうです。 「今もこれを目当てに遠方から訪れるお客さんもいらっしゃいますし、地元の人の注文もかなり多いんですよ」と沢崎さん。
味のポイントはオホーツク産のホタテ!
現在、「オホーツク北見塩やきそば」は市内の9店舗が提供しており、各店舗がそれぞれ個性豊かにアレンジして出しているそうです。では『マルシェ』さんの「オホーツク北見塩やきそば」の推しポイントは? と訊いたところ、沢崎さんは「厳寒のオホーツク海で育った身の締まったホタテ」と即答。 「一般的なホタテの場合、ヒモなどを取り除き、貝柱だけを食べさせる店も多いですが、北見のホタテはすべてが美味しいので、あえて取り除かずに全部お出ししているんです。これと北見たまねぎはマスト。これらに加え、ウチでは半熟たまごやクリームコロッケなどもトッピングしています」とのこと。 待つこと10分ほど。アツアツの鉄板焼きそばが運ばれてきました。ジュージューと麺が焼ける音が耳に心地いい。具材はホタテ、輪切りのたまねぎ、たまねぎのクリームコロッケ、温泉たまご、キクラゲ。迫力十分です。 しかし、これは実は第1形態。店主が“魔法のタレ”をかけると、恐るべき破壊力を持つ第2形態へと進化するのです。
透明な液体が鉄板に注がれると、温泉の湯畑のような湯気がぶわっとテーブルを包み込み、一気にホタテの香りがあたりに充満しました。この魔法のタレ、ホタテを中心とした魚介ダシだそうです。とにかく香りと蒸気がスゴい! この光景を見られただけでも、ここに来た甲斐があったと思いました。
まずは麺をズズズッとすすり上げます。モッチモチです。魚介のダシと麺の小麦感が融合し、実に旨いです。