トランプ氏支持の源泉は不法移民問題、党員集会で見た強烈な不満 「米国の血を汚す」ヒトラーまがいの言葉をぶちまけ…【ワシントン報告(13)米大統領選始まる】
▽郊外の票が勝負 党の候補者選びは州ごとに党員集会と予備選の2種類がある。予備選は投票用紙を用いたいわゆる通常の選挙だが、党員集会は日本人になじみが薄い。州によっても、州内の郡によってもやり方は微妙に違うが、基本は仕事を終えた夜に、会場となった学校や教会、個人の住宅などに党員がまずは集まる。冒頭、各候補の支持者がそれぞれ支持理由を述べ、投票を促した後、各自が配られた紙に意中の候補を書き込むのが一般的だ。のぞき放題なので、投票に秘密性はない。私のような外国人も喜んで受け入れ、集会の様子をあけっぴろげに見せてくれるところが、オープンな米国らしい。 大統領選は都市と地方の間の郊外が勝負を決めると言われる。都市部はリベラル、地方部は保守と色分けがくっきりし、票が揺れる無党派層は郊外部に多い。ノーウオークもその一つ。アイオワ全体でトランプ氏はフロリダ州のデサンティス知事やヘイリー元国連大使らに約30ポイントの差をつけたが、ここでは順に93票、78票、51票だった。
デサンティス氏に投票した40代のスコット・フラッドさんは「以前はトランプに投じたが、その後の混乱を見れば、再び支持はできない」と言い切った。党内でも反発は強い。