ハワイの七五三は日本よりお得? マナーの違いを感じた日本人ママの失敗とは
アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている45歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。小学2年生の7歳男児(通称・ロコ男)と、飛び級でキンダーガーデンに進級した5歳女児(通称・ロコ美)の育児経験を通して感じた日米の違いを、このコラムで紹介します。第18回は「真夏のハワイで七五三」です。 【写真】ハワイで七五三 着付けをしてもらロコ男くんの姿も ◇ ◇ ◇
意外にお得なハワイの神社での七五三
数年前、ロコ男が5歳、ロコ美が3歳のときに七五三をしました。日本の神社……ではなく、ハワイの神社にて、です。ハワイに神社があるの? と思われるかもしれませんが、実はハワイには8社もあります。 その背景には、日本からの移民の存在があります。さかのぼること1885年~1900年代、国や民間企業の斡旋によって日本からハワイに移住した日系移民は22万人といわれ、その影響でハワイには日本の文化が根づいています。神社仏閣もそのひとつなのです。 子どもの七五三でお世話になったのは、ハワイ金刀比羅神社。10月から11月までの約1か月だけ七五三のご祈祷があり、値段は65ドル(約9945円)。日本同様にご祈祷をして、お守りとお札、千歳飴がもらえる以外に、レンタル着物と着付けのサービスが含まれているので、かなりお得ですよね。 ロコ男とロコ美は初めての着物にとても喜んでいましたが、ここは年中真夏のハワイ。11月でも日中は25度を超える気温なので、ご祈祷を終え、着物姿をたくさん写真に収めたい親の気持ちに反して、子どもたちは「早く脱ぎたい!」と足早に控室へ戻ってしまいました……。
日本の神社で赤っ恥体験
ところで、神社というと、日本の神社での苦い思い出がよみがえります。 ロコ美は日本での里帰り出産だったので、日本の神社で百日参りをしました。当時、ハワイ在住5年を超えていた私は日本での子育て経験がほぼなく、日本のマナーを忘れていたため、夫にはカジュアルなカラーシャツを、ロコ男にはハワイの正装であるアロハシャツを着せて、ご祈祷に向かいました。 すると、式が終わった直後に神主さんから「ご祈祷に来る際は、ちゃんとした服装で来なさい」と叱られました。 確かに、ほかの家族の服装を見ると、親御さんは紺のフォーマルなスーツスタイル。ロコ男と同じ年頃の子どもは、白い襟付きのシャツに紺のベストを着たおぼっちゃまスタイルです。 「やってしまった……!!」と自分自身を恥じました。そのときの写真を見返すと、今でも胸が痛いです(笑)。 一方、ハワイの神社はというと、男性はアロハシャツ、女性はハワイ柄のワンピース(ムームー)で問題ありません。それがハワイの正装だからという理由だけでなく、服装について誰かに指摘されることは、神社だけでなく、あらゆるシーンでほぼないのではないでしょうか(それぞれの家庭や人種、アイデンディディに関わることなので)。