プレミアリーグの1月移籍マーケットでの支出が少ない 前年と比較して7億1,500万ポンド減少
リヴァプール、シティ、アーセナルは支出ゼロ
2月1日の23時をもって冬の移籍マーケットが閉まったプレミアリーグ。今年話題になっているのは、支払われた移籍金の少なさである。 2024年冬の移籍マーケットにプレミアリーグのクラブが費やした金額は、9620万ポンドだと英『Sky Sports』が伝えている。この金額は、2023年の冬の移籍マーケットより約7億1500ポンド減っていて、1億ポンド未満だったのは過去13年間で2度目のことだ。 プレミアリーグの優勝を狙うリヴァプール、マンチェスター・シティ、アーセナルは全く移籍マーケットにお金を費やさなかった。この移籍マーケットの静けさには当然ながら、11月に財務規定法違反でプレミアリーグから10ポイントの勝ち点は剥奪処分を受けたエヴァートンの件が関係している。 しかし、英『Sky Sports』は他にも要因があると分析している。まず、アフリカ・ネイションズカップとアジアカップの開幕で、プレミアリーグの各クラブの選手層が薄くなり、クラブが選手の売却を嫌がったこと。次に、サウジ・プロフェッショナルリーグのチームはすでに多額の資金を投じてしまったため、冬に費やす金額がなかったことだ。 ただ、この夏にはまた大きな金額が動く移籍マーケットが予測されている。アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーは一流のストライカーを必要としている。もし、ヴィクター・オシムヘンのような選手をプレミアリーグに連れてくるとしたら、移籍金を9桁まで伸ばす必要があるかもしれない。また、この夏に新監督が就任するリヴァプールは、新戦力の補強は間違いないだろうし、マンチェスター・シティも例年のように戦力を強化するだろう。 冬の移籍マーケットは静かだったプレミアリーグだが、この夏また記録的なマーケットが訪れるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部