維新・藤田幹事長、足立康史氏の政界引退に「真摯に受け止めたい」「良さも悪さも一番深く知っている」
日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が8日、大阪市内の党本部で会見に臨んだ。同党から党員資格停止処分を受け、9日の衆院解散をもって政界引退を表明した足立康史衆院議員(58)について「少しさびしい思いもございますが、政治家の去就の出処進退というのはご自身が決めること。(政界引退を)表明されたというのを真摯(しんし)に受け止めたい」と述べた。 【写真】足立康史氏 政界引退に際しての“辞世の句” 藤田氏は、足立氏について「私は維新政治塾1期生で、同じ班で机を並べて勉強した仲。当時(足立氏の政界)初挑戦の時も、茨木の地まで行って、一緒にボランティアとして活動した思い出もございます」と語った。 足立氏の政治姿勢について「私が5年前に初当選した際にも、もう既に(衆院議員を)3期やられていた。非常に政策にも明るいし、鋭い質問をされるという心強い先輩」としたが、一方で「彼の良いところと悪いところ…足立さんの良さも悪さも一番深く知っている議員のひとり」と評した。 藤田氏は「かなり激しいやり取りや、マネジメントの至らなさみたいなものもあって、相当さまざまなトラブルがあって、私も役職についてからは、そういったことに対応したり仲裁するお役目もかなりしてまいりました」と振り返る。 足立氏は4月28日投開票の衆院東京15区補選をめぐり、同党の機関紙配布を取り上げて党批判をSNSなどで繰り広げた。機関紙配布を主導した東京維新の会が、足立氏の除名を求める上申書を提出。党の名誉を傷つけたなどとして、足立氏は6月、党員資格停止6カ月の処分を受けていた。 藤田氏は「今回に至っては処分という形で、しかも累積も含めてと言う形。党紀委員会からは離党勧告という厳しい処分がなされましたが、馬場(伸幸)代表の意向によって、少し一段下げて6カ月の党員資格停止処分という形になって…そして選挙のタイミングということに重なった」と経緯を説明した。 衆院大阪9区に、無所属で立候補を予定していた足立氏は6日、自身のX(旧ツイッター)で「日本維新の会が衆議院大阪9区に公認候補を擁立することを決定しました。ついては、これをもって、私は、来る衆院選から撤退し、9日の衆院解散をもって政治から引退することを決めました」とつづった。 藤田氏は「(足立氏は)もちろん非公認。大阪維新の会からも複数声がありまして、こういう風に至りました」とし、足立氏の決断を尊重するとした。 大阪9区には、大阪府茨木市議の萩原佳氏(47)の擁立を決めた。藤田氏は「ギリギリの公認という形になった。大変厳しい戦いが予想されることは当然でありますが、9区一丸、大阪、全国一丸となって勝ち上がれるよう頑張りたい」と話した。 (よろず~ニュース・杉田 康人)
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