照明にロウソクの使用はNG? 停電した時に「絶対取ってはいけない」行動
台風や豪雨、地震など、日本は自然災害が多い国です。『PHPくらしラク~る♪』では、あなたの住む地域が停電してしまった場合の対処法や、そうなる前の備えについて、国際災害レスキューナースの辻直美さんにお話を伺いました。(取材・構成・文:クリエイティブ・スイート) 【チェックリスト】あなたに必要な防災グッズとは? ※本稿は、『PHPくらしラク~る♪』2024年10月号より、一部を抜粋編集したものです。
災害大国の日本、備えあれば憂いなし!
日本は、災害大国と言っても過言ではありません。毎年のように豪雨や大型の台風に見舞われ、大きな地震も頻繁に起こります。 例えば、今年(2024年)の元日、そして6月3日に発生した能登半島地震。家屋の倒壊や火災、津波などにより、甚大な被害が出ました。今でも多くの方が避難所での生活を余儀なくされています。 元日の能登半島地震は、東日本大震災よりも地震の規模は小さかったものの、電気の復旧は遅かったというデータが残っています。現地の方の多くは、1週間以上電気のない生活を送っていたといいます。 これは他人事ではありません。いつ、地震や台風などの自然災害で電気のない生活を強いられるかわかりません。そのためにも、日頃から準備をしておくことが一番大事なのです。 ただ、漠然と準備と言われても何をすれば良いのかわかりませんよね。ここでは、電気が使えなくなった場合に役立つ情報をお届けします。
一晩だけ電気を使わない日を体験しよう!
停電への備えのために、百聞は一見にしかずで、体験してみるのが一番でしょう。無理のない範囲で構いませんので、スマートフォンや照明、空調のない生活を体験してみてください。 例えば... ・暑い! 寒い! 空調が使えないので、暑かったり寒かったり不快な思いをしてしまいます。特に夜は、睡眠をとるために快適な環境は不可欠。たとえば暑い場合は、扇子やうちわを用意しておくといいでしょう。 ・やることがない 電気を必要とするTVやTVゲームなどが使えず、娯楽がなくなります。人間、暇になると余計なことを考えて不安になりがちです。自分の心が落ち着くグッズを用意しておくといいですね。 ・足元が見えない 夜、照明がないと足元は見えません。たとえ勝手知ったる自室でも、暗闇の中で身動きするのは怖いもの。停電になっても使える照明(火を使うロウソクはNG)を用意しておきましょう。