車のナンバーをアルファベットが入ったものにしたいのですが、どうやったらゲットできますか? また、お金はかかるのでしょうか?
海外の車のナンバーでは、アルファベットで文字が入っていることが珍しくありません。しかし、最近は日本でもナンバープレートにアルファベットを使用できると聞いたことがある人もいるでしょう。 本記事では、日本におけるアルファベット入りナンバーの仕組みや入手方法について解説します。アルファベットのナンバーに興味のある人は参考にしてください。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
アルファベット入りのナンバーが提供された背景
日本でナンバープレートにアルファベットが導入された理由は、希望ナンバー制度で人気がある番号が枯渇し始めたからです。そのため、2018年からナンバープレートの分類番号と呼ばれる部分にアルファベットを採用しています。 分類番号とは、たとえば3ナンバー車と呼ばれる車種では「30」や「300」の部分です。これが「30A」や「300A」となるのが、日本でのアルファベット入りのナンバーです。
アルファベット入りのナンバーの申請方法
アルファベット入りのナンバーを取得するためには、希望ナンバーを申請する必要があります。 ここで注意したいのが、希望ナンバー制度は有料サービスである点、さらに地域によってはアルファベットをまだ採用していないため事前の確認が必要な点です。 ■希望ナンバー登録制度で申請 希望ナンバーを申請するには、全国にある希望ナンバー予約センターに申し込みする必要があります。対象となるのは4桁までのアラビア数字で、それ以外は申請できません。つまり分類番号にアルファベットが含まれるかどうかは、申請してみなければわかりません。 登録の申請が可能なケースは以下の3種類です。 ・新規登録を行うとき ・管轄変更が必要な移転登録や変更登録を行うとき ・ナンバープレートが破損・汚損したとき ■希望ナンバー登録の申込方法 希望ナンバーを申し込むときの手順は以下のとおりです。 ◆申込方法 ・希望番号予約センター(運輸支局などに隣接)の窓口で直接申し込みをする ・上記以外にも郵送、FAX、インターネットを利用して申し込みができる ◆交付期間 希望ナンバーが取得可能な場合でも、ナンバープレートは注文生産になるため、すぐには車体に設置できません。土日を除いて4日程度かかるので注意しましょう。また、人気の高いゾロ目の番号などは申請の翌週月曜日に抽選が行われ、当選すると予約申し込みをしてから4日後となります。 ■希望ナンバー取得にかかる費用 ◆交付手数料(カッコ内は通常ナンバーの手数料) 希望ナンバーは注文生産なので、以下のとおり通常のナンバープレートよりも手数料は高くなります。 ●ペイント式(一般的なナンバー) ・小型・普通自動車……最大4500円(同1530円) ・大型自動車……最大5300円(同2110円) ●字光式(光るナンバー) ・小型・普通自動車……最大5700円(同3060円) ・大型自動車……最大6900円(同4170円) また、各自治体で特有の図柄付きのナンバーを発行している場合がありますが、これも希望ナンバーの一つです。この交付手数料はさらに高く、地域によって差はありますが7000円台から1万5000円を超えるものまであります。 なお、上記の申請は土日ではできないので自分で申し込む場合は注意しましょう。業者に代行を依頼することもできますが、さらに手数料が1~2万円程度かかります。 ■希望ナンバーによってはアルファベットが入らないこともある アルファベット入りのナンバーは希望ナンバー制でしか取得できません。さらに抽選により取得できる人気ナンバーでなければ、番号が枯渇していない可能性が高いので取得は難しいでしょう。 そのため、アルファベット入りのナンバーは人気のナンバーを申請することで取得の可能性が高まりますが、抽選に当たらなければ取得できないというハードルもあります。アルファベットが入ったナンバーの取得は思ったよりも難しいと言えます。
アルファベット入りのナンバーは条件があり必ず取得できるわけはないので注意しよう
アルファベット入りのナンバーは希望ナンバー制に申請しなければ取得できない仕組みです。また、人気のある希望ナンバーが枯渇したためにできたものなので、希望のナンバーによっては取得できないケースもあります。 なお、アルファベットは今のところ1文字が追加されるだけで自由に選ぶことができません。交付手数料も一般のナンバーよりも高いので、その点も考慮して申し込みましょう。 出典 国土交通省 自動車 希望ナンバー制について 国土交通省 全国版図柄入りナンバープレート【登録自動車 中板】 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部