【Steam Nextフェス】映像や音の演出が雰囲気抜群!『35MM』『7th Sector』作者による終末世界ADV『Hail to the Rainbow』体験版をプレイ
Steamにて、2024年10月22日まで近日登場ゲームの祭典「Steam Nextフェス2024年10月エディション」が開催中です。期間中はさまざまなジャンルのゲームの体験版が配信されるほか、開発者によるライブストリーミングなどのイベントが行われています。 【画像全30枚】 本稿では、その中でも筆者が注目しているゲームとして、ロシアのゲーム開発者Носков Сергей氏の手がける終末世界アドベンチャーゲーム『Hail to the Rainbow』の体験版を紹介します! Steam NEXTフェス特集はこちら!『35MM』『7th Sector』作者の最新作 本作は、終末ロシアアドベンチャー『35MM』とサイバーパンクアドベンチャー『7th Sector』で知られるНосков Сергей氏による最新作。プレイヤーは、終末後の暗く危険に満ちたサイバーパンクな世界を一人で生き抜こうとする孤独な少年・イグナットになり、過酷な現代でのサバイバルと、彼の記憶と苦悩の追憶を体験していきます。 体験版では、イグナットが移動中に迷い込んだ施設の探索と、少年時代の思い出の2つのパートをプレイ可能です。まずは雪深い道の中を、イグナットが運転する車で移動するシーンから始まります。ギアチェンジやワイパー、カーステレオなどもあり、雪道の運転は割と本格的です。 しかし、運転中にトラブルが発生して車が立ち往生。使えなくなったヒューズの代わりを探し出すため、イグナットは近くの施設を訪れることになります。入口は閉ざされていましたが、ドローン操縦でレバーを見つけて施設への侵入に成功、すでに廃棄されているような場所ですが、不気味な音が響いています。 施設内ではマップの探索や謎解き、そして突如襲ってきたロボットとの戦闘など、本作のさまざまな要素を体験できます。ゲーム内では武器やドローン、探知機などにクイックアクセスが可能です、また、手持ちのバッテリーを使用して、マップ内のタブレットや映写機などを起動できますが、電力が減っていく仕様です。 ゲーム内では、さまざまな音や雰囲気でホラーの雰囲気を醸し出しています。特に「音」の要素はかなり強めで、最初に探索した機械の稼働音や誰かが話しているような音など、さまざまな音が混じり合ってとても不安になりました。これなら武器で倒せるロボットのほうが怖くないな! 殺人ロボとからのステルスパートも! 無事に施設から脱出し、手に入れたヒューズで無事に車のメンテナンスが終了後は、街へと続くトンネルまで進んだところでチャプターが終了。続いては、イグナットの幼少時代に場面が移り変わります。 イグナットと家族の家にはPCやオブジェクトなどがあり、中には開発者の制作した『35MM』のディスクが置いてあるファンサービス(?)も。また、ここでも謎解きが用意されていますが、そこまで難しい内容ではありませんでした。ヒントも日本語で表示されているのが助かりますね。 このマップでは、物陰に隠れたり、ロッカーの中に入ったりしながら、殺人ロボットに気付かれないように目的のものを見つけるステルスパートがメインになります。ロボットに見つかると、簡単に逃げ切れないくらいの速度で追いかけてくるので注意しましょう。 無事にロボットを振り切って自分の部屋に辿り着き、衝撃の展開が待ち受けていたところで体験版は終了しました。美麗なグラフィック、緊迫感やホラー感たっぷりの音や雰囲気などの演出が印象的で、探索や戦闘などの要素もしっかり楽しめました。 体験版の範囲でも、この終末世界の片鱗がいくつか提示されます。断片的に得られる情報だけでも、幼い頃のイグナットに大変なことが起きているようで、その結末を含めて気になる展開が続きました。これまで公開されてきた謎のアンドロイドなども、本編にどのように絡んでくるのかが楽しみです。 悲惨な戦争による終末世界を舞台にした『Hail to the Rainbow』は、体験版でも探索や戦闘、謎解き、ホラーな雰囲気など、多彩な要素をしっかりと楽しめました。ナレーションや会話、説明文にいたるまで日本語対応も行われているため、謎解きやイベント進行などもわかりやすい印象です。 しかしそれを差し引いても、一部の目標や謎解きが内容的にも視覚的にもわかりづらい部分もあります(ヒント自体はあるのですが)。美麗なグラフィックや、どこか不気味な終末の世界観、音の演出など、没入感が抜群に高い雰囲気を持つゲームなので、本編までにUI関連をもう少し改善してもらえれば嬉しいかな、と思いました。 『Hail to the Rainbow』は2025第1四半期にリリース予定です。
Game*Spark Mr.Katoh
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