旧車愛好家の「聖地」で眠る珍しい廃車 40選(前編) ジャンクヤード探訪記
シボレー・コルベア(1964年)
この1964年型の個体が生産ラインから送り出されたとき、シボレー・コルベアは生産開始から5年目に入っていた。物議を醸したリアサスペンションの改良や、より大型でパワフルなエンジンの追加など、大幅な機械的改良が施されたにもかかわらず、同年の販売台数は7万台以上も減少した。 この人気低下は、1964年4月に発売されたフォード・マスタングがコンパクトカー市場に参入し、販売記録をすべて塗り替えたことと大いに関係があると思われる。
ビュイック・シリーズ20(1927年)
1920年代のビュイック・シリーズ20の部品を求めて、あてもなく電話で解体業者に問い合わせるという絶望的な作業を想像してみてほしい。フレンチレイク・オートパーツでは、1927年モデルと1928年モデルの2種類を用意していることに驚くだろう。 この時代のクルマは1940年代から1950年代にかけてはジャンクヤードでよく見かけたが、今日、木製ホイール(!)を見つけるのは非常に稀である。
デソート・ファイアフライト・スポーツマン(1955年)
こちらは、1955年型のデソート・ファイアフライト・スポーツマンという希少な2ドア・ハードトップのようだ。1955年に発売されたファイアフライトは、デソートの最高級グレードであり、ファイアドームよりも全長、全幅、価格が上回っていた。4.8L V8エンジンを搭載し、最高出力200psを発生する。ファイアフライトは人気を博し、デソートは10年で最高の売り上げを達成した。
グラハム・ペイジ(1938年)
今日、ジャンクヤードでグラハム・ペイジを見つけること自体がすでに稀だが、2台同時に見られるなんてほとんどありえない。カメラに最も近い個体は1938年モデルで、その少し新しいバージョンの隣にある個体と同様、独特の「シャークノーズ」フロントエンドを備えていたはずである。このデザインは高い評価を得たが、売り上げには結びつかなかった。 1940年にグラハム・ペイジの生産は終了し、その後、同社の資産はカイザー・フレイザー社が取得した。