“性犯罪の加害者”に制裁を加える魔法少女に寄せられる共感の声…「私も制裁したい」「勇気をもらった」<漫画>
レイプや痴漢、不同意性交などの性犯罪がはびこる昨今。被害者たちは心身に深い傷を負いながらも、適切な救済を受けられないまま苦しむ状況が続いている。現行の法律が加害者を罰することはあっても、被害者の痛みを癒すには限界があるのが現実だ。 そうしたなか、多くの被害者たちの心に響く作品として注目を集めているのが、『制裁の魔法少女』だ。卑劣な性犯罪者たちに対し、魔法少女が制裁を下す物語が描かれている。その斬新な切り口に、多くのSNSユーザーからは「私も制裁したい」「勇気をもらった」といった共感の声が寄せられている。 ⇒【漫画】『制裁の魔法少女』第一話 今回は、作者であるらぱ☆さんに性犯罪をテーマにした漫画を描くようになった背景や、作品に込めた思い、さらに今後挑戦したいストーリーについて詳しく話を聞いた。
性犯罪をテーマに選んだ理由は?
もともとは同人誌活動を行いながら漫画を描いていたらぱ☆さん。元来の性への好奇心とラブホテル好きが高じて、ラブホテルに関する漫画『趣味のラブホテル』を執筆。これをきっかけに商業出版の道に進んだという。 「私にとって、ラブホテルは特別な空間です。性行為を日常から切り離すことができますし、ホテルの中に想像もつかない空間が広がっているのがとても面白いと感じています」 そんならぱ☆さんが、性犯罪に遭った女の子たちが凶悪な加害者を成敗する『制裁の魔法少女』を描き始めたのには、性犯罪が詐欺や窃盗などの他の犯罪とは性質が異なることに注目したのがきっかけだった。 「セックスは一般的に愛を確かめ合ったり気持ちよくなったりする相互的な行為ですが、一方で望んでいない相手に無理やりされると、心身に大きな傷をつけることになります。同じ性行為でも相手次第で捉え方が真逆になることが、とても特殊だと感じています」 そしてらぱ☆さんにとって、レイプ犯に感じる怒りも作品を描くエネルギーの根源だ。性犯罪者の「こいつだったら仕返ししてこないだろう」という奢りに対し、悲しみではなく憤りを覚えたことも大きかったそうだ。