被災者「気持ちすっきり」 人員限られ、もどかしさも
石川県に登録した災害ボランティアの活動が10日、輪島市で始まり、冷たい風が吹き付ける中、参加者は土ぼこりを被りながら手際よくがれきを片付けた。「きれいにしてもらい、気持ちがすっきりした」。住民から歓迎の声が上がる一方、活動できる人数は限られ、受け入れが進まないもどかしさも漂う。 参加者を乗せ金沢市を出発したバスは途中渋滞で遅れ、午前11時前に輪島市に到着。受付会場で説明を受け、10人前後のグループごとに作業現場に分かれた。 同市河井町の民宿では、雨漏りで使えなくなった畳の運び出しやごみの分別が進み、店主の田中孝一さん(60)は「自分一人ではできなかったので助かる」と目を細めた。