「においがしたので子供とホテルに滞在した」 小学校教員の妻(当時35)の遺体自宅に放置か 夫の被告(41)起訴内容認める
自宅に妻の遺体を放置したとされる男の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。 【写真で見る】死亡した妻の渡辺彩さん(当時35)
夫が死体遺棄の罪で起訴
起訴状によりますと、福岡県久留米市東櫛原町の会社員、渡辺司被告(41)は、去年9月、一緒に住んでいた小学校教員で妻の彩(当時35)さんが死亡しているのを認識したにも関わらず、約1か月間遺体を自宅に放置したとして死体遺棄の罪に問われています。
夫の被告は「間違いありません」起訴内容認める
12日、福岡地裁久留米支部で行われた初公判で、渡辺被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側「布団をかぶせ消臭剤をまいた」
検察側は、冒頭陳述で、「死亡している妻に布団をかぶせ消臭剤をまいた」と指摘、その上で不審に思った妻の家族が家を訪れ遺体発見するまでの間、被告が妻の勤務先の小学校長との電話で「妻は精神的に体調悪い」「今は話せない」「辞職したいと言っている」などと何度も嘘の内容を話した、などと指摘しました。死因については「死後時間が経過しているため 現在も検索中」と述べました。
被告の供述調書
また、12日の裁判では、「従前の関係から埋葬する気持ちになれなかった。部屋を閉めて子供には悟られないようにした。においがしたのでホテルへ子供と滞在することにした」などとする被告の供述調書の内容が読み上げられました。