あす韓国・尹錫悦大統領の弾劾採決 “雪解け”日韓関係どうなる 内乱罪の疑いで告発
非常戒厳を巡り韓国国内の混乱が続いています。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に弾劾(だんがい)を求める採決について、与党側は本会議を欠席し、これに反対する方針を固めました。 「非常戒厳」宣言直後…国会議事堂に突入した兵士が女性議員に銃を突き付け 日韓関係への影響は
■「玉ねぎ男」も国会で追及
5日午後5時ごろ、韓国・ソウルで気温7℃の雨の中、デモ隊の行進が始まりました。尹大統領の退陣を要求しています。声を上げる若者たち。デモは夜まで続きました。 非常戒厳が宣言された直後、ヘリコプターで降り立った兵士が、国会議事堂に突入。女性議員に銃を突き付けました。 5日に国会で追及したのは、むいてもむいても疑惑が出ることから「玉ねぎ男」と呼ばれたチョ・グク氏でした。 野党「祖国革新党」 チョ代表 「(指示は)国防相がされたのですね?」 パク・アンス元戒厳司令官(陸軍参謀総長) 「それについて私は知りません」 野党「祖国革新党」 チョ代表 「知らないのですか?非常に重要ですよ」
■造反8人で弾劾可決も…与党欠席
非常戒厳を進言したとされる金龍顕(キム・ヨンヒョン)国防相。尹大統領は5日に免職しました。 その尹大統領に弾劾を求める採決が7日午後に行われる見通しです。 可決には議会の3分の2以上の賛成が必要ですが、尹大統領が所属する与党「国民の力」は…。 与党「国民の力」(朝鮮日報から) 「弾劾案は受け入れられない。本会議には全員が出席しない可能性が高い」 訴追案に反対するのではなく、欠席する方針を固めました。その理由は…。 コリア・レポート 辺真一編集長 「全員が本会議に出席して、反対の票を入れるならば、間違いなく造反議員が出て(弾劾が)可決します。無記名投票ですから。党議拘束をかけ(与党)108人全員が本会議に出席しないと、(弾劾は)否決になります」 ただ、7日に弾劾が否決されたとしても、尹政権は長く持たないと指摘します。 辺編集長 「はっきり言うと、尹政権の崩壊が始まった。仮に弾劾を切り抜けたとしても、今度は検察の手が忍び寄ってきて、私はどう考えてもこの危機は乗り切れないと思います」