ウーバーイーツ労組が会見 事故実態調査へ(全文4)一番困っているのはウーバーではない
現状を伝えていきたい
前葉:データが集まったあとなんですけれども、もちろんウーバーイーツにも訴えていくという部分もあるんですけども、それ以外にもやはりいろいろなところで、こういう現状があるということをやっぱり知ってもらわないといけないと思っていますので、そういう法的なこととかもそうですし、あとは実際に働いている配達員自身も今の補償制度の不十分さであったりとか、万が一事故に遭ったときにどれぐらい大変な思いをしなきゃいけないのかっていうことを、たぶん何も考えずに漠然と働いているだけの人っていうのもすごいたくさんいると思うので、そういう人たちにもちょっと注意喚起じゃないですけど、こういう現状、今こういうことになっているんですよと。万が一、もしあなたたちが事故にあったらこれぐらい大変なことになる、それで本当にいいと思いますかということをやっぱり言っていかないといけないのかなと思いますね。 賃金との兼ね合いの話もさっきありましたけど、もちろん事故に遭ったことが今まで1回もない人からしたら全然気にしないことなのかもしれないですし、事故に遭わなかったら賃金が減っちゃうじゃないかみたいなことを言う人もいるかもしれないですけど、それだけのすごいリスクを背負っているということの自覚をやっぱり持ってもらわないと駄目かなとは思いますね。全体のことを考えたら。個人個人でやっぱりやっているものなので、ウーバーイーツ配達員は。なかなかちょっと、自分さえ良ければそれでいいと思っている人も多いんですけど、やっぱりそれじゃいけないんじゃないかなということを言っていきたいなとは思っていますね。
性的被害の報告も把握しているはず
川上:どれぐらいの事故の数を集めるのを目標にっていうご質問ありましたよね。それは、われわれのほうでこういうカードをつくったんですよ。で、裏にこうやって書いて。今ちょっと配らせていただいてるんで。で、これを配達員の人たちに配って、事故に遭った人がいたら教えてくださいとか、呼び掛けていくという1つのツールとしてこういう、つくったり。あと、Twitterもやったり、Facebook、それからホームページで呼び掛けているんですが、やっぱりこちらから呼び掛けて任意で答えてもらうっていう性質の調査である以上、やっぱり何件集まるかっていうのは見えないし限界があると思うんですね。そのときに会社は事故を把握してるんですよ。それを一切その情報が出てこないっていうのが、そもそも最大の、最もおかしいところなんですね。なので、会社には早急に何件、事故の報告が来てるのか、事故の種類がどういうものなのかと、そういうことをちゃんと会社が報告をまとめて発表してくれれば、われわれがこういうふうに手弁当でやる必要はまったくないんですよ。 それをアメリカでは12月6日ですか、会社が報告を出しましたよね。性暴力とか性的被害に関するレポートで交通事故っていうものではなかったですけれども、日本のUber Japanもその数は把握してると思うし、それから性的な被害についての報告なりも数、把握してると思うんですね。 私たちのこのユニオンのメンバーの中の女性も配達に行ったときに突然怒鳴りつけられて、非常に怖い思いをしたと。そういうのは男性の配達員ってそういう目に遭うんですかっていう質問もあったりして、やっぱり男の配達員っていうのはあまりそういう目には遭わないけれども、女性はそういう被害に遭ってたりするわけなんですよね。だからそこら辺のいろんなトラブル、交通事故、この事例、数、会社が早く開示して、それを国なりが、厚生労働省も含めてそれを基にどういう対策が必要なのかというふうにして問題に取り組まないといけないと思います。 前葉:ほかに。