「まだまだやれる」日本一を経験している楽天14年目外野手の揺るがぬ決意【2025復活にかける男】
まだまだ終われない。楽天の岡島豪郎外野手(35)が今季、復活を目指す。13年の日本一に貢献したプロ14年目は「何でもいいからゲームに出たい。まだまだやれる自信はある。俺は劣っていないぞというのは思っていると同時に感じている部分でもある。まだまだやれるぞというのは見せたい」と決意を語った。 昨季は、プロ入り後最少となる31試合の出場にとどまり、打率2割、1本塁打6打点。寂しい数字に終わったが、試合に出られない日々が続いても「出られないのはしょうがない。出た時に自分が結果残すために準備を続けるだけ」と悔しさを押し殺すように黙々と練習。ベンチから声を出し続けた。 5月24日の日本ハム戦(楽天モバイル)ではプロ野球529人目となる通算1000試合を達成し「僕の野球人生に関わってくれた全ての人に感謝しています」と勲章を手にしたが、8月3日以降は2軍暮らしの日々。「泥臭くやるというのは今までの自分と変わらない」。再び1軍に返り咲く日を待ち、若手に混じってバットを振った。 オフは小深田、田中和らと山口・下関で自主トレを行う予定。筋力アップを目指し体を作り直す。「すぐに結果はでないけど地道にしっかりとやっていきたい」とアピールが必要となるキャンプインに備えていく。 目指すのはやはり頂点だ。チーム最年長野手となる今季は「まずはけがせずに1年間やりぬくことは大前提。本当に優勝するために自分ができることは何でもやるつもりでいる。プレーでもプレー以外でもいい姿を見せられるように頑張りたいと思います」。まだ老け込む年ではない。逆襲の1年にするため走り続ける。(太田 和樹) ◆岡島 豪郎(おかじま・たけろう)1989年9月7日、群馬県生まれ。35歳。関東学園大付高から白鴎大を経て、11年ドラフト4位で捕手として楽天入団し、13年は外野手として日本一に貢献。176センチ82キロ、右投左打。今季年俸は4300万円(推定)。
報知新聞社