「コーヒーはダイエットにいい」ってホント?管理栄養士が考える、痩せるコーヒーの飲み方
コーヒーは、味や香りだけでなく、いろいろな健康効果があることでも有名な飲み物です。朝の眠気を覚ます目的でコーヒーを飲んでいる方も多くいらっしゃいますね。今回は「コーヒーとダイエットの関係」について、管理栄養士が詳しくお伝えします。 〈写真で解説〉管理栄養士が考える、痩せるコーヒーの飲み方 ■コーヒーに入っている、ダイエットをサポートしてくれる成分 ■■カフェイン カフェインは眠気ざましとしても知っている方が多い栄養成分です。ですが、実は私たちの体の中でエネルギーの消費量を増やす効果があります。エネルギーの消費量が増えることで体重減少につながります。 ■■クロロゲン酸 あまり聞いたことがないかもしれませんが、コーヒーに含まれる注目の成分です。クロロゲン酸は体の中で、私たちの食後の脂肪の利用が増加します。脂肪の利用が増加すると体重減少にもつながり、ダイエットのサポートに役立ちます。 ■痩せる飲み方はあるの? コーヒーにダイエットをサポートしてくれる栄養素があるのはわかりましたね。でも好きなようにコーヒーを飲んでしまっては逆効果になる可能性もあります。せっかくの素晴らしい成分が無駄にならないように、痩せる飲み方をしっかりチェックしていきましょう。 ■■痩せる飲み方1)基本はブラックで コーヒーを飲んでダイエットの効果を最大限に活用するために大切なことはブラックで飲むことです。コーヒーは砂糖を入れたり、牛乳を入れたりとさまざまな飲み方がありますね。砂糖や牛乳を入れると飲みやすく習慣的に利用する方もいます。砂糖や牛乳を使用すると砂糖や牛乳はコーヒーのカロリーが高くなり習慣的に利用することで、ダイエットのサポートではなく体重の増加を招いてしまう危険性もあります。特に最近は甘味の強めなラテなども多いので、コーヒーをダイエットのサポートとして活用したい方は、自分の生活習慣でのコーヒーの使用方法をしっかりブラックに切り替えましょう。 ■■2)コーヒーを飲む時間を守る コーヒーはカフェインという成分の覚醒作用という効果があります。覚醒作用は夕方以降にコーヒーを飲むことで夜の睡眠の妨げになってしまいます。その結果、良質な睡眠時間がなくなってしまうことがあります。 睡眠不足や良質な睡眠時間が確保されないことで、食欲コントロールが上手に働かなくなり食欲が増し必要以上に食事量が増えてしまう危険性もあります。しっかりとコーヒーを飲む時は、なるべく夕方より前に飲むことを意識して睡眠時間をしっかりとってあげる意識をしていきましょう。 ■まとめ コーヒーは身近な飲み物で日常的に活用しやすいです。ダイエット中の飲み物はダイエットのサポートとなるケースもありますが、飲み方や時間・活用方法で逆効果になってしまう場合もあるので、しっかりとポイントを覚えて、上手にコーヒーを摂り入れていきましょう。 〈参考文献〉 ・Sirotkin AV, Kolesárová A. The anti-obesity and health-promoting effects of tea and coffee. Physiol Res. 2021 Apr 30;70(2):161-168. doi: 10.33549/physiolres.934674. PMID: 33992045; PMCID: PMC8820582. ライター/竹内寿美恵(管理栄養士)
竹内寿美恵